RIZIN最年長チャレンジャー金原正徳 小見川道大からの贈り物を明かす「熱い男だな」

 「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ)

 メインイベントで鈴木千裕(24)のRIZNフェザー級王座に挑戦する金原正徳(41)は、27日に都内で行われた個別記者会見に、派手なブルーのスーツで出席した。

 「小見川道大さんが『金ちゃんのタイトルマッチに花を添えたい』とスーツを作ってくれた」と明かし、「そういう気持ちがうれしいというか、過去に戦ってきた戦友たちの思いも背負ってタイトルマッチに臨みたいという気持ちが大きくなってきましたね」と、ベテランならではの意気込みを述べた。

 金原と小見川さんはPRIDEや旧K-1が崩壊した後、日本格闘技界の冬の時代を支えてきた者同士だ。2009年の戦極フェザー級グランプリ決勝では金原が判定2-1で辛勝。小見川さんは2022年に46歳で引退している。

 今回、金原は小見川さんと「いろんなこと」を話したという。

 「付き合いも長いし、戦極っていう冬の時代を迎えた団体から(の関係)なんで、いろんな思いを僕に託してくれて、熱い男だなって改めて思いました。僕、小見川さんとその話して泣いちゃいましたからね。拳を交えた僕ら2人にしか分からないことだし、こうやって形で表してくれるのも本当にうれしいことだし、僕らにしか分からない絆だし。小見川さんは僕がいなければチャンピオンになっていたのに、こうやって送り出してくれるのはうれしいことだなと改めて思います」と、戦友に感謝した。

 この試合のテーマについて聞かれると「生き残ることですかね。今に始まったことじゃないですけど、負けたらおしまいだという気持ちでずっとやってますので。生き残りたいという気持ちは変わらない」とし、「自信はいつもない。不安だし、怖いし、それでも向かわないといけないし。リングに上がっちゃえば自分に任せて、自分を信じてということなので」と試合直前の心境を吐露。

 自身にとって格闘技とは何かを問われると「難しいけど、人生そのものだとは思います。他のことをしろって言われてもできないし。キャリアを終えても育成だったり、RIZINに関わっていきたいという気持ちは大きいし、死ぬまでMMAに関わっていくんだろうなと思いますけど」と語っていた。

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