気になる井上尚弥の今後 次戦は“トラブルメーカー”ネリか前王者アフマダリエフ濃厚
「ボクシング・世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦」(26日、有明アリーナ)
井上尚弥(30)=大橋=がマーロン・タパレス(31)=フィリピン=を10回KOで倒し、史上2人目となる2階級での4団体王座統一を成し遂げた。次戦は、WBAの指名挑戦者である前WBAスーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(29)=ウズベキスタン=か、WBCの指名挑戦者である元WBC世界同級王者ルイス・ネリ(29)=メキシコ=のいずれかが有力だ。
スーパーバンタム級で全てのベルトを集めた今、気になるのは井上尚弥の今後だ。筆頭はWBC1位で世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)。2017年に山中慎介(帝拳)を倒して同バンタム級王座を獲得したが、試合前の検査で禁止薬物が検出された上、18年の再戦では体重超過を犯したトラブルメーカー。それでも、35勝(27KO)1敗の戦績が物語るように実力と強打は本物だ。
既に、海外では来年5月に対戦するとの報道も出ている。井上もこの日、「来年5月にうわさされている試合が実現するかどうかはこれから交渉を詰めていくところですけれども、みなさんが喜ぶような試合を実現していきたいと思います」とアピール。間違いなく次戦の最有力候補だ。
もう一人は元WBA・IBF統一同級王者のアフマダリエフ(ウズベキスタン)だ。4月のタパレス戦では1-2の判定負けで番狂わせを喫して王座を失ったが、16日に行われた再起戦を8回TKOで圧勝。試合後に「井上-タパレスの勝者と対戦したい。どちらが来ても勝てる」とアピールした。