赤井沙希 プロレスラー人生に終止符!「夢のような10年間でした」 引退試合は盟友山下が引導 今後はDDTの裏方に 俳優・赤井英和の娘

 あいさつをする赤井沙希(撮影・佐々木彰尚)
 紙テープが舞う中、ポーズを決める赤井沙希(撮影・佐々木彰尚)
 10カウントゴングを聞く赤井沙希(撮影・佐々木彰尚)
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 「プロレス・DDT」(12日、両国国技館)

 DDTの赤井沙希(36)が、引退試合を行い、坂口征夫、岡谷英樹と組んで丸藤正道、樋口和貞、山下実優組と対戦。20分30秒、山下に得意技Skull Kickを決められ20分30秒でカウント3を奪われ、敗戦引退となった。

 白のドレスでリングイン。「赤井」コールの中、ゴングが鳴ると、デビュー年が同じ、山下実優と対峙(たいじ)した。「恐怖を植えつけて卒業させましょう」と宣戦布告されていた丸藤正道に、キック、エルボーを浴びせたが、逆水平チョップで倒された。山下にもキックを受けるなど、集中砲火を浴びた。

 山下との熱いバトルは続き、場外へ追い出すキックからトップロープに上りダイビング・ボディーアタックで潰しにかかる。「行きます!」と得意技ケツァル・コアトルも敢行した。しかし、最後は山下に助走をつけてのキック、山下の得意技の「Skull Kick」からカウント3を奪われ、引導を渡された。

 敗戦後のセレモニーでは盟友の山下らと握手を交わし、岡谷英樹、坂口征夫、そしてプロレスラーとしてスカウトしてくれたレスラー兼社長の高木三四郎から花束を受け取った。高木から「10年間、プロレスを、DDTを愛し続けてくれてありがとうございます」とねぎらわれ、「デビューする前からお願いごとばかり言っていたんですけども、僕からも最後のお願いを聞いてもらっていいいですか。赤井さん、僕らと裏方として、DDTを歩んでもらってもいいですか。あなたは大事な仲間だから」とお願いされると、赤井は「ありがとうございます。今度はDDTが輝ける側に回らせてください」と、裏方に回る考えを明かした。

 リングでの最後のあいさつでは「こんなに弱くてダメな私に、うわべだけではないリアルな愛情をくれた。皆さんが家族なんです。でも、家族のつながりは、どこで何をしても切れることはありません。みんなとつながっているんだという思いを胸に、皆さんこれからも一緒にいましょう。プロレスラー赤井沙希の10年間、夢のような人生でした。皆さん愛してます。ありがとうございました」とし、最後は10カウントゴングで締めた。

 ▽赤井沙希(あかい・さき)1987年1月24日生まれ。京都市出身。2013年8月18日に東京・両国国技館で、福田洋&世IV虎&志田光戦でデビュー(パートナーはマサ高梨&チェリー)。14年度の「プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定)の新人賞を女子選手として初めて受賞した。得意技はボディーアタック、ビッグブーツ、リーマン銀河。174センチ、53キロ。父は俳優の赤井英和。通算成績は662戦414勝、239敗3引き分け。

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