国内最年長世界王者の女子ボクサー池山直が53歳で引退「今後も勇猛邁進で前に出る人生を」

 引退セレモニーでスパーリングを行った池山
 引退セレモニーであいさつする池山
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 ボクシング元WBO女子世界アトム級王者・池山直(53)=フュチュール=が15日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で行われた興行で引退を表明し、引退セレモニーを行った。2014年、男女を通じ日本選手最年長の44歳7カ月で世界王座奪取。52歳で公式戦に出場した。

 IBF世界アトム級王者の岩川美花(姫路木下)と2ラウンドの引退スパーリングでは素早い出入りとボディー打ちで、衰え知らずの軽快な動きを披露。最後は“お約束”で右ストレートを浴びた岩川がド派手に倒れ「2回1分55秒KO勝利」とコールされ20年の現役生活を締めた。

 「楽しかった。2003年にデビューして今年で20年。リングに立ちたくても立てない方もいて頑張ろうと思ってやってきた。支えてくれた人のおかげで続けることができた。(リング衣装に刻む)勇猛邁進(ゆうもうまいしん)の精神で今後も前に前に出る人生を歩みたい」と、リング上ではねぎらいの拍手、声援に応えた。

 池山は岡山県出身で岡山市職員。JBC(日本ボクシングコミッション)が女子非公認だった2003年にデビュー。公認後08年に38歳でプロテスト合格。14年5月に奪取した世界王座を47歳9カ月まで6度防衛した。

 2018年7月、48歳時に7度目防衛に失敗し一時は引退を表明したが撤回。同年11月、49歳時にWBA世界女子暫定王座決定戦に敗れ世界王座奪還はならなかった。最後の試合は21年10月、判定で敗れた。

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