4年ぶり新日参戦ケニー・オメガがUSヘビー奪還「俺以外はサーカスの動物」オスプレイ大流血
「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)
IWGP USヘビー級選手権試合が行われ、4年ぶりの新日本参戦となった挑戦者のケニー・オメガが、王者ウィル・オスプレイに34分38秒、カミゴェからの片翼の天使で3カウントを奪い、5年ぶりにベルトを奪還した。
死闘となった新旧最強外国人対決は、変わらぬ強さを見せつけたオメガに軍配が上がった。19年2月に新日本から米有力団体AEWに移籍して以来の参戦となったが、スピード、パワーで互角に渡り合い、さらにはテクニックと狡猾さで上回った。序盤はオスプレイの腰を攻め、机や金具むき出しのコーナーを使ったラフファイトも交えて大流血に追い込んだ。
フラフラになったオスプレイも起死回生のオスカッターやスタイルズクラッシュなどで応戦したが、豊富な引き出しを誇るオメガがペースを掌握した。最後は盟友・飯伏幸太のカミゴェからの片翼の天使を決めて、3カウント奪取。初代王者として再びベルトを取り返し、拳を突き上げた。
死力を尽くした30分超えの肉弾戦を制し「聖地で男と男、プロレスラーとプロレスラーの戦いができた。状況が違えば俺たちはいい友達になれたかもしれない」とねぎらう姿勢を見せつつ、「364日負けても残り1日で勝っているところを見せるのが本当の王者。だからこそ俺が世界中の頂点に立つ男であることを証明できた」と得意顔。「今日勝って、また自分は史上最強であることを証明できた。もし今日お前が学びを得るとしたら、俺以外のプロレスラーは全てサーカスの動物みたいなもの。リングの中でリーダーシップを取るのは唯一無二の俺で、俺以外の全員は添え物に過ぎない。お前にリーダーはまだ早い」とまくし立てた。
一方、額から大流血のオスプレイは、試合後に号泣。「最強のプロレスラーになるために犠牲を払ってきた。手錠をはめられたような、この3年間は苦しんできた。(それでも負けて)これ以上何をすればいいかわからない。まあ、あと1年我慢するが、その先どこに行くかは俺の勝手だ」と無念さをあらわにした。



