「ボクシング・バンタム級４団体王座統一戦」（１２月１３日、有明アリーナ）

　ＷＢＯ同級王者ポール・バトラー（英国）と対戦するＷＢＡ・ＷＢＣ・ＩＢＦ同級統一王者の井上尚弥（大橋）が２４日、横浜市内の大橋ジムでＯＰＢＦ東洋太平洋同級王者の千葉開（横浜光）と６回のスパーリングを行った。

　過去にも１度拳を交えたという千葉を相手に４回と５回には数秒間、右構えから左構えへのスイッチみ見せた尚弥。この日は「触れさせない」をテーマにし、「あえてもらうパンチや触れさせるパンチはあったとしても千葉選手が狙いにいったパンチは１発もないと思う。今日はそのテーマ通りにできたと思う」と手応えを感じていた。

　２８日ごろにスパーリングは打ち上げ、その後はマスボクシングにする考え。「あとは体重調整。ちょっとしたこと。もうハードワークはそんなにやらないと思う。あとは体重管理です」と調整モードに入る。

　来年は３０歳になり、「まだ３０歳ですけど、ちょっと気を使いながらやっています」という。契約する米大手プロモーター、トップランク社の試合ＰＲＩＤＥ画像も完成し、「カッコよくていいんじゃないですか。気持ちは上がりますね」と気に入っていた。