「プロレス・新日本」（１４日、後楽園ホール）

　新日本出身で総合格闘家、ボディービルダーの北村克哉さんが１２日に死去していたことが、関係者の話で分かった。死因は不明。

　新日本に北村さんと同期入門した岡倫之であると思われるグレート－Ｏ－カーンはこの日、アーロン・ヘナーレ、ジェフ・コブと組み、入場時に北村さんのパフォーマンスであった筋肉ポーズを披露したものの、ＹＯＳＨＩ－ＨＡＳＨＩ、矢野通、後藤洋央紀組に敗北。その後のインタビューでは涙を流した。

　オーカーンは、この日に開幕したＮＪＰＷワールド認定ＴＶ王座決定トーナメントに参戦しており、「余が未来を担うのか壊すのか知らねえが、確実に言えるよ。２０１７年のヤングライオン杯優勝者（北村さん）より、ＴＶ王座の方が上だって。余の方が…」と、声を詰まらせた。

　北村さんより約３カ月遅れで入門した成田蓮もショックを隠せず。この日は大岩陵平と組んで中島佑斗、石井智宏組と対戦して、自ら中島を足４の字固めで仕留めたが、試合後に北村さんの訃報について問われ、「ただただ残念」とだけ語った。

　北村さんはアマチュアレスリングで、フリースタイル、グレコローマン併せて７度の日本タイトルを獲得。世界選手権にも出場した。大学卒業後はプロデビューを果たし、新日本プロレスに入団。１９年に手首の怪我により、プロレスラーを引退し、ボディビルダーに転向した。２０２１年には格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ」に参戦し、ボビー・オロゴンと対戦。一本負けを喫していた。

　ユーチューバーとしても活躍し、ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「バルクアカデミー北村克哉」を開設。登録者７万人を誇り、人気となっていた。