藤波「何十年分ぐらい泣いた」長州「起き上がってくるんじゃないか」猪木さんしのぶ
「プロレス・日本プロレス殿堂会」(10日、後楽園ホール)
大会開始前にトークショーが行われ、藤波辰爾と長州力が、2人の師匠で1日に死去したアントニオ猪木さんをしのんだ。
入門後すぐに猪木さんの付き人を務めた藤波は、猪木さんがテレビ番組やインターネット上で公開する現状を見て覚悟はしていたというものの、訃報を聞いたときには「あんな形でボンとくると、頭が真っ白になった。何にも手に付かない。何年、何十年分ぐらい泣いた」というほどの悲しみに暮れたという。だが、12月1日には自身が主宰する団体ドラディションの代々木第二体育館大会での棚橋弘至戦(新日本)などを控えており、「切り替えていかないといけない。大丈夫ですよ。もう泣きません」と決意を新たにした。
長州は猪木さんの自宅を弔問した際、線香をあげようとしたときに、「手が震えて火がつかない。あれは何なの」と無意識に体が反応したという。
そして、「まだ行かないで、待っててくれている感じがした。起き上がってくるんじゃないかなって。まあ、そこまでのドッキリはさすがに…」と笑顔で振り返りながらも、「自分の中では終わりました」と前を向いた。
また、インターネット上で見られる、猪木さんとともに写っている画像に触れ、「面白いのは、2歩も3歩も(猪木さんの)後ろに立って写っている。猪木さんに盾突いていたといってもね」と話した。