エンセン井上提唱の世界最強決定戦「SPIRIT」初開催 山根会長は体調不良で欠席

 「第1回SPIRIT」を開催したエンセン井上
 入場曲を披露する漢 a.k.a. GAMI
 メシア(右)のパンチを浴びる高橋
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 「SPIRIT」(4日、ガレリアかめおか)

 総合格闘家のエンセン井上(55)が提唱した総合格闘技の世界最強決定戦「第1回SPIRIT」が京都府亀岡市のガレリアかめおか特設リングで開催された。メインイベントでは、日本ボクシング連盟前会長の山根明氏(82)が2019年に設立した新団体「WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)」のヘビー級王者である高橋知哉(34)=BONECRASH=が、イングランドベアナックルファイト元王者のフランシス・ジョゼ・メシア(39)=ペルー=と4メートル四方の金網リングで対戦。“愛弟子”のセコンドを務める予定だった山根会長が体調不良で急きょ欠席したこともあり、MMA初挑戦の高橋は判定負けした。

 山根会長の欠席について、主催者は「きょうの朝、極度の体調不良を訴え、どうしても来られなかった」と説明した。約200人の観衆が詰めかける中、漢 a.k.a. GAMIのラップに乗り、セコンドについた我龍真吾(47)の「お前ら心ゆくまで殴り合え!」との掛け声で威勢よくリングに飛び出した高橋だったが、身長2メートルのメシアの長いリーチになかなか懐に入り込めず、手痛いパンチを何度か浴びた。2回途中には鼻から出血。結局、この回で判定負けとなった。

 エンセンは試合後「高橋さんは攻撃を警戒して入っていけなかった。攻撃を恐れすぎてはいけない。そういう勇気がもっと出せればよかった。きょう出場した選手全般にだけど、根性とハート、もう少し足りないね」と総評。今後は勝者のメシアを含めて、世界各国から総合格闘の一流選手に声をかけ、世界規模のトーナメント大会に発展させていく意向を示した。「まだ、コロナ禍の中で選手を探せる機会は少ないけど、しっかり選手を選んで準備していきたい」という。前日にハワイから東京入り。この日の朝に京都まで移動というハードスケジュールの中、新しい大会の開催に向け、精力を注いでいる。

 苦いMMA初挑戦となった高橋は「エンセンさんに申し訳ない。ああ、負けてもうた!」と何度も唇をかんだ。2日前に祖母が急死。前日に葬式を済ませたばかりという事情はあったが「MMAを意識しすぎた。甘くない」と天を仰いだ。

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