ボクシング・女子ミニマム級の吉川梨優那が接戦制する タイトル戦に前進

 ディアマンテボクシングジムは24日に大阪府の堺市産業振興センターで興行を開催し、日本女子ミニマム級5位の吉川梨優那(ディアマンテ)が同アトム級4位の樽井捺月(山木)に2-0の判定で競り勝った。

 序盤は試合巧者の樽井にペースを握られたが、吉川は3回にワンツーをヒットさせるなど有効打を繰り出した。一進一退の攻防を僅差で制した吉川は「樽井選手はとてもうまくて、自分のボクシングをさせてもらえなかった。前半は距離が合わずに焦ったが、3回からプレッシャーをかけるように言われ、徐々に対応できるようようになった。判定が出るまでは不安だったが、勝つことができて良かった」と安堵した。

 陣営は次戦でのタイトル戦も視野に入れており「試合巧者の難敵相手に、ペースを奪われながら盛り返して勝てたことはとても良い経験になった。まだまだ力不足のところはあるが、女子ボクシングもそろそろ若い世代にも頑張ってもらいたい。吉川にはその一翼を担ってもらいたい」と期待を寄せた。

 西日本新人王準決勝も行われ、フライ級では二階堂迅(ディアマンテ)が福濱真斗(フュチュール)を3-0の判定で下し、デビュー3連勝で決勝進出を決めた。初回から的確な左ジャブで主導権を握り、ジャッジ3人がフルマークを付ける完勝だった。

 二階堂は小学5年でボクシングを始め、大阪・浪速高で大阪大会準優勝の実績を残し、関西大に進学。コロナ禍で試合機会が減ったこともあり、大学2年でアマチュアを引退し、プロ転向を決意した。「相手もアマチュア経験があるので、試合前は勝てるか不安だった。初回からジャブがよく当たりペースを掴めた。パンチが強いので警戒しながら慎重に対処した。左フック、ボディブローを効かせたので、見栄えで上回ったと思っていた。今日は自分を褒めてあげたい」と笑みを浮かべ、試合を振り返った。

 スーパーバンタム級では安村綺麗(ディアマンテ)が久高秀悟(仲里)を2-1の判定で下して決勝に進んだ。激しい主導権争いが続き互いに決定打を欠いたが、安村が接戦を制した。陣営は「安村は二階堂の試合を見て力んでしまったが、結果的に勝ち上がれた。次はしっかり準備して、2人でジム初の新人王に出したい」と意気込んだ。

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