比嘉大吾が復帰戦で逆転勝利 4回に人生初ダウン「覚えていない」

8回、フローイラン・サルダール(右)を攻める比嘉大吾(撮影・伊藤笙子)
1回、フローイラン・サルダール(左)を攻める比嘉大吾(撮影・伊藤笙子)
4回、フローイラン・サルダール(手前)にダウンを奪われる比嘉大吾(撮影・伊藤笙子)
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 「ボクシング・8回戦」(大田区総合体育館)

 元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(26)=志成=が、元WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者フローイラン・サルダール(33)=フィリピン=に2-1判定勝ち。昨年4月に地元沖縄での西田凌佑(六島)との初防衛戦で判定負けしてWBOアジアパシフィック・バンタム級王座を奪われてから1年3カ月ぶりの再起戦を逆転で制した。

 比嘉は3回に右目上をカットし、4回に右カウンターをあごに浴びてダウンを喫した。しかし、5回以降に反撃。持ち前の強打で左フックを有効に使い、相手を何度もロープ際に追い込んでポイントを稼いだ。

 アマチュアのスタンディングダウンを除き、ノックダウンは人生初。キャンバスに大の字になった後、冷静に立ち上がって残り2分弱を耐えたが「覚えていない。気がついたら立っていた。あんなに効くんだと思った」と比嘉。接戦は「自分の引き出しの狭さだと思う」と反省した。

 デビューから15連勝利の日本記録保持者にとって、自身初の判定勝ちだった。目指す2階級制覇へ、持ち前の強打で「倒れても勝っても、打ち合えるボクサーでいたい」と言い、「今の階級で自分のボクシングを完成させ、チャンピオンになれればいい」と話した。

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