京口紘人 敵地メキシコでV4&団体内王座統一 「KOで勝てたことを誇りに思う」

 「ボクシング・WBA世界ライトフライ級王座統一戦」(10日、グアダラハラ)

 WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人が敵地で同級正規王者エステバン・ベルムデスを8回24秒TKOで下し、4度目の防衛と団体内王座統一に成功した。日本人のメキシコでの防衛は09年5月の西岡利晃、13年8月の三浦隆司に続いて3人目。京口はWBC同級王者の寺地拳四朗(30)=BMB=ら他団体王者との王座統一戦を希望した。

 敵地の逆境を乗り越えて王座を統一した。熱狂的な観衆のブーイングの中、京口はベルムデスの頭から突っ込む攻撃に悩まされながらも、接近戦で左右のアッパーなどを突き刺していった。

 しかし、ともに微妙に見えたが6回にバッティング、7回に後頭部への攻撃で減点。続く8回、京口は気落ちすることなく、ダメージが見えた相手に猛然と襲いかかり、ロープ際で連打を浴びせてストップを呼んだ。

 試合後のインタビューでは「熱のあるメキシコのファンの前で明確な勝利を挙げることで自分の価値が上がると思った」と敵地で戦う意義を語った京口。「すばらしいタフな相手にKOで勝てたことを誇りに思う」とベルムデスをたたえ、反則についても「少し厳しいめだったと思う」と話しながらも、不服は唱えなかった。

 そして、今後について、他団体王者との王座統一戦を改めて希望。この結果を受けて京口戦を熱望するWBC同級王者の寺地拳四朗(BMB)もツイッターで「準備は整ったね」と反応した。アマチュア時代からのライバル対決は実現するか。

 ◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年11月27日、大阪府和泉市出身。小学生時に大阪帝拳でボクシングを始め、中学生時に辰吉丈一郎から直々指導を受ける。2016年4月プロデビュー。17年7月に国際ボクシング連盟(IBF)ミニマム級王座獲得。18年12月にWBAライトフライ級スーパー王座を奪取し世界2階級制覇。身長162センチ。右ボクサーファイター。

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