新日本プロレス、飯伏幸太と契約継続へ「これからも大事なレスラー」SNS暴露には減俸

 新日本プロレスは27日、ツイッター上で退団を示唆していた飯伏幸太(40)について、契約を継続する方針を示した。大張高己社長と親会社のブシロード・木谷高明会長がYouTubeの公式チャンネルで会見を配信し、一連の騒動を謝罪。飯伏と団体とのトラブルの経緯を説明した上で、飯伏の無断での他団体出場やSNSでの暴露については減俸処分等を課すものの、大張社長は「今もこれからも飯伏選手は新日本プロレスの大事なレスラー」と語った。

 飯伏は5月以降、ツイッターで新日本の関係者から契約を解除すると伝えられたと主張し、「最後まで戦う。あんな奴らには屈しない」、「絶対に許されない事をされました」などと、意味深な言葉を書き連ねていた。

 新日本プロレスによれば、右肩の負傷で長期欠場中の飯伏が今年3月、会社に無断で他団体の興行にセコンドとして出場したため、専属契約の違反にあたるとして確認を行った。ただ、連絡役を担った会社担当者が、飯伏に対し契約解除をにおわせたことがSNS上でのトラブルの発端となり、会社としても「それは事実」と認めた。

 大張社長は「契約の有無はレスラーにとって死活問題。(解除をにおわせた)担当者の発言も許されるべきものではない。そのことが、飯伏からの一連の批判的ツイートにつながったものと考えている。この担当者については、長年の関係性や理由はあれどレスラーに配慮を欠いた発言であったことから、処分を行う予定」とし、木谷氏は「少なくとも今の立場からの異動は考えている」とした。

 飯伏とは26日に会談し、トラブルの経緯の確認や、今後の方針について意思を共有したという。リングへの復帰時期は未定だが、木谷氏は「これまで貢献していただいた飯伏さん貯金は貯まっている。容易には減らない残高。ぜひともまた輝いている飯伏さんをみたい。リング外のゴタゴタはこれにて終わりにしたい」と強調。大張社長は「今回のように会社と選手、双方が行き違うようなことはあってはならない。再発防止に努めたい。飯伏選手にはしっかり向き合って話し合っていきたい」と語った。

 飯伏は13年10月にDDTとのダブル所属として新日本に入団。その後、一時退団したが、19年4月に再び入団していた。21年10月のG1クライマックス優勝決定戦でフェニックススプラッシュを失敗して負傷。右肩関節前方脱臼骨折、関節唇損傷と診断されていた。

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