「プロレス・スターダム」（２９日、東京・大田区総合体育館）

　３１人が争うシンデレラトーナメントの準決勝と優勝決定戦が行われ、初出場のＭＩＲＡＩが優勝した。

　準決勝でなつぽいを破ったＭＩＲＡＩは、準決勝で葉月を破ったコグマと優勝決定戦で激突。ＭＩＲＡＩはコグマの場外へのダイビングボディーアタックなどのアグレッシブな攻撃に苦しみながらも、最後は重いラリアットの乱れ打ちで追い込み、旋回式ハリケーンドライバーのミラマーレ・ショックでトドメを刺した。

　ＭＩＲＡＩは優勝者に与えられるドレスを着用して表彰式に現れると、「自分、３年間プロレスをしてきたんですけど、これが初めての勲章というか、初めて何かを手に入れた瞬間が今です」と、初タイトルに感無量。「プロレスをやって来て、楽しいこと、いろいろつらいことがあったけど、今まで悔しい天井ばかり見てきたので、今日は違う景色が見れてうれしかったし、いまこうして立っていられるのは支えてくださるみなさんのおかげだと思っています」とファンに感謝した。

　続けて、優勝特典として、「自分から一つ、赤いベルト（ワールド・オブ・スターダム王座）にはまだ時間がかかると思うので、自分は白いベルト（ワンダー・オブ・スターダム王座）に挑戦したいと思っています」と、所属ユニットゴッズアイを率いる朱里が保持する赤いベルトではなく、王者の上谷沙弥が舞華の挑戦を受けるワンダー・オブ・スターダム選手権試合（５月５日、福岡国際センター）の勝者に５月２８日の大田区総合体育館大会で挑戦することをお願いした。

　試合後のインタビューでは「魂がドキドキしています」と初タイトルの感想を語り、「（ドレスは）初めて着ました。似合っているかどうか、みんなどう思うかかからないですけど、ドレスを着られるってことは優勝したっていうことなので、トップの似合う人間になります」と目を輝かせた。