元女子ボクサー・真道ゴー 男子で復帰「いらばの道」まず1勝を目標に

 ボクシングの元WBC女子世界フライ級王者で、性別適合手術と戸籍変更を経て男性となった真道ゴー(34)=グリーンツダ=が21日、大阪市内の同ジムで記者会見した。2017年に戸籍変更によって女子ボクサーとして引退した真道は、男子としての復帰を「いばらの道」と表現。プロテスト受験などに障壁がある中で、陣営は年内のリング復帰を目指す意向を明かした。

 昨年9月にトレーニングを再開した真道。それまでは「リングに上がりたい。でも無理やろなと葛藤する日々が3、4年続いた」と明かした。戸籍を変更して結婚するため29歳で引退。会社代表として障害がある子供たちらを支援する事業を行う中で「まず自分たちが輝いている姿を見せていこう」と一歩踏み出したという。

 「ボクシングの過酷さはわかっている。どれだけのいばらの道か。中途半端な気持ちでは(リングに)上がれない」と安易な決断ではない。「筋肉や骨格などの違いは(男子に)なりたくてなれるものではない。女子と違ういろんなものを感じると思う」。また「賛否両論の中でいろんな意見と向き合っていかないといけない」と覚悟を決めている。

 所属ジムの本石昌也会長(46)は、5月15日のプロテスト受験を目指す意向。受験が認められなければ、ライセンス再取得の交渉も視野に「年内に試合をさせたい。男子としてリングに上がる十分な力はある」と言う。

 この日、真道は2ラウンドのスパーリングを公開。スーパーフライ級かバンタム級に照準を合わせているが、階級が上のフェザー級4回戦をパワー、技術で圧倒した。「自信はまだまだだけど、必ず勝てるよう、1からコツコツやっていく」とまず1勝を目標に掲げた。

 ◇真道ゴー(しんどう・ごー)本名・橋本浩(ごう)、旧名・橋本めぐみ。1987年7月18日、和歌山市出身。小5からバスケットボールで活躍し天理大に進学。07年にボクシングに転向し、08年プロデビュー。11年に東洋太平洋王座を獲得。13年にWBC女子世界フライ級王座を奪取し2度防衛。元体操日本代表の田中理恵さんは和歌山北高時代の同級生で親友。現在、和歌山市内で子育て支援など福祉事業を行う「株式会社 真道」の代表取締役。167センチ、右ボクサーファイター。

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