亀田和毅 兄・興毅会長のジムとの契約解除「家族から離れ、ラストチャンスに賭ける」

 ボクシング亀田3兄弟の長男で元世界3階級王者の亀田興毅氏(35)が会長を務める3150ファイトクラブは12日、弟で元世界2階級王者の亀田和毅(30)との所属契約を3月で解除したことを発表した。

 3150ファイトクラブは興毅氏が昨年2月に地元大阪に設立し、和毅が所属選手第1号となった。兄弟で再び世界へ、と掲げた設立当初の目標は実現することなく、別の道を歩むこととなった。

 興毅会長はコメントを発表。

 「この度、亀田和毅が当ジムとの契約を解除することとなりました。和毅の残り少ないボクシング人生において、プロボクシングという競技は常に危険と隣り合わせであり、様々なリスクがある中で、ジムが運営停止を余儀なくされた場合等のリスクヘッジの意味でも二極化することがお互いの為になるという考えに至りました。いずれ将来的には双方が成長して強靭な体制となり、より強固な一枚岩になれればと思っています。そして、この決断は、和毅が新天地で再びチャンピオンに返り咲く、まさに“亀田和毅の再興”へのスタートだと信じています。

 また、兄として、大切な弟を亀田家から送り出す事に心配もありましたが、和毅がここまで成長し、自分で考えて行動してくれたことを誇りに思います。和毅が15歳でメキシコに単身で修行に行った時に続き、第二の武者修行に行かせるような思いです。亀田和毅は3150ファイトクラブを離れますが、自分を始め亀田家は、今まで同様、和毅を全力でサポートしていきます。今後も亀田和毅、そして3150ファイトクラブへのご声援をいただきますよう宜しくお願いいたします」。契約解除に至った理由を説明した。

 和毅からもコメントを発表した。

 「この度、3150ファイトクラブとの所属契約を解除する運びとなりました。理由と致しまして、私自身、15歳から単身メキシコにボクシング修行として海を渡り今日まで精一杯ボクサーとして活動して参りました。その中で今年31歳となる自分を客観的に見つめ、ボクサーとして現役生活も残り少なくなりメキシコに渡った当時と同じ思いで家族から離れ、自分自身の現役生活ラストチャンスに賭け、私自身の力でどこまでいけるのかチャレンジしたくこの度のご報告となり、また亀田家からも快く送り出していただきました。世界チャンピオンに返り咲く為、より厳しい環境で自分を磨き、家族、応援してくれる方々にもう一度チャンピオンベルト巻く姿を見せられるよう、またその先のビックマッチに実現に向け日々精進していく所存です。今後の亀田和毅にご期待いただき、ご声援の程宜しくお願い致します」。

 和毅は昨年12月にメキシコでWBA世界スーパーバンタム級王座の挑戦者決定戦に判定勝利。王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)への挑戦権を獲得した。しかしアフマダリエフはIBF王座も保持するため、挑戦に向けた具体的な日程などは決まっていない。海外で試合を行うのであればフリーの立場でも問題ないが、国内で試合を行う場合は日本プロボクシング協会加盟ジムへ所属する必要があるため、移籍手続きをとることになる。

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