王者中谷潤人が八回TKOで2度目の防衛 多彩なパンチで圧倒 WBO世界フライ級

 3回、山内涼太(右)を攻める中谷潤人(撮影・棚橋慶太)
 1回、山内(左)に右アッパーを合わせる中谷(撮影・高石航平)
 TKO勝利で防衛を果たした中谷潤人(撮影・高石航平)
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 「ボクシング WBO世界フライ級タイトルマッチ」(9日、さいたまスーパーアリーナ)

 王者の中谷潤人(24)=M・T=が同級2位・山内涼太(27)=角海老宝石=を八回TKOで下し、2度目の防衛に成功した。

 序盤から接近戦で打ち合う展開となったが、多彩なパンチを的確にたたき込み、プレッシャーをかけ続けた。七回以降に攻勢を強めると、八回は一気のラッシュで畳みかけ、最後はレフェリーが試合を止めた。

 勝利後のインタビューでは「集中して1ラウンドから入っていけた。ノックアウトするシーンをお見せしたかったので、こういう形で勝てたのはうれしいです」とKO勝利の余韻に浸りつつ、「まだまだおこがましいですけど、アメリカであったり、日本でもたくさん覚えてもらえるような試合をして、(全階級のボクサーを格付けした)パウンドフォーパウンドとかに入っていける選手になっていきたいです」とさらなる飛躍を誓った。

 中谷は三重県東員町出身。小学校時代は空手を学び、中1時にボクシングを始めた。卒業後に米国で名トレーナーのルディ・エルナンデス氏に師事。15年4月にM・Tジムからミニマム級でプロデビューし、16年に全日本フライ級新人王を獲得。17年には初代日本フライ級ユース王座決定トーナメントを制して初代王者となった。19年2月は日本フライ級王座を獲得。20年11月にジーメル・マグラモ(フィリピン)との王座決定戦を制してWBO世界フライ級王座を獲得した。

 中谷の戦績はこれで23戦全勝(18KO)となった。

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