ゴロフキンが来日「村田は危険な相手」移動&滞在経費ケタ違い数千万円

羽田空港に到着したゲンナジー・ゴロフキン(撮影・堀内翔)
 羽田空港に到着し、カメラに手を振るゴロフキン(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦」(9日、さいたまスーパーアリーナ)

 WBA同級スーパー王者の村田諒太(36)=帝拳=と対戦するIBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=が31日、米国ロサンゼルス発羽田空港着の航空機で来日した。

 午後6時4分に到着し、抗原検査などを受けた後、午後8時6分に出口に姿を見せたゴロフキン一行。コロナ禍とあって空港は閑散としていたが、世界トップレベルの大物の上陸に気づいた人々から拍手を送られると、笑顔で手を振って応えた。

 20億円規模と言われる日本最大の興行とあって、経費もけた違い。出迎えた帝拳ジムの本田明彦会長によると、15人のゴロフキン一行は「半チャーター便」(本田会長)で移動。一行以外の乗客は25人だけで、経費は数千万円になるという。さらに、都内の外部との接触を避けるため、都内の高級ホテルのワンフロアを借り切って滞在し、その経費も約4500万円と破格だ。

 ゴロフキンは書面による取材に対応。「気分はとてもいいです。体調もよくハッピーです。何回か試合が延長して、やっと日本に来て、何というか、“ほっとした”というところです。私たちのグループに対して帝拳のスタッフが非常にプロフェッショナルに接してくれて日本についてからも安心して過ごせて、いい経験ができると信じています」と、ようやく来日を果たした境を語った。

 ここまでの調整については「前回の試合に備えてキャンプを行っていて、2月になったという話もあったりしたのでキャンプから全く離れた状態にはいませんでしたが、この4月の試合に向けての(米国フロリダ州)キャンプは2月の上旬にはじめました。でも、キャンプに来ていない間も軽いコンディショニングなどは家にいても続けていました」と説明。スパーリングは90~100回こなしたという。

 村田については「村田はオリンピックの金メダリストであり、また世界チャンピオンにも2回なっています。それにはそれなりの理由があるはずです。彼は素晴らしいファイターです。彼に対して自分は、これまでに彼が成したげたこと、そして彼の才能に対してとてもリスペクトしています」と評価し、「彼がそういう選手だから、今度の試合の日はファンにとっても、彼と自分にとってもエクサイティングな夜になるはずです。自分のフォーカスはこれまでキャンプで練習したこと全てを完璧にこなして完全な形で実行することです。自分が彼とどんな試合をするかぜひ見てほしいです」と意気込んだ。

 対策などについては「村田はとてもスマートで強い選手だと思います。厳しいハードな練習をこなしてきたと思うし、それだから彼は自分にとって危険な相手だと思っています。自分は今までキャンプでこなしてきた練習の内容は漏らしません」と明かさず。「特にアメリカから試合に備えてもってきたものはありません。自分は、迷信深くはないし、グッドラックチャームなどももっていません。どこに行くにも特別な食材を持って行ったりもしたことはありません。そういう意味では、特に他の人と違うわけでもなく、ただ自分のペースで備えていくだけです」と自然体を強調した。

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