井岡一翔V3誓う 五輪に刺激「次は返す番」無観客開催には「何か伝わる試合を」

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(1日、大田区総合体育館)

 前日計量(上限52・1キロ)が31日、オンライン上で公開され、3度目の防衛戦となる王者の井岡一翔は52・1キロ、挑戦者のフランシスコ・ロドリゲスは51・7キロでともに1回目でパスした。井岡は、この試合の生中継にゲスト出演する東京五輪女子フェザー級金メダルの入江聖奈(20)=日体大=ら日本代表が五輪で好成績を残したことに刺激を受け、「次はボクが返す番」とV3を誓った。

 アマチュアの次はプロが盛り上げる。計量後、ロドリゲスに求められて握手を交わした井岡は、印象を「いい選手だな」と語った。「コンディションも問題ない」と仕上がりに手応え。1カ月ほど前から水素吸入器を導入し、「コンディションを作る上で助かっている。活性酸素を除去するので疲労感も取れるし、自律神経も整うので気持ち的にも穏やかでいられる」と効果を実感している。

 今回は日本国内の世界戦では初の無観客で開催。「明日は関係者とボクと対戦相手だけがいる状態。多くの人はテレビで見てもらえると思うけど、できるっていうことがありがたい」と受け止め、「感謝して戦う気持ちと、やる以上は必ず意味をなさないといけないので、見てもらっているみなさんに何か伝わる試合をしたい」と強調した。

 東京五輪では日本がボクシング史上最多の金1、銅2のメダルをを獲得。「アマチュア選手が活躍することでボクシングが盛り上がるので、うれしい気持ちと、プロの世界チャンピオンとしても、より盛り上げないといけない」と感じ、「ボクも頑張らないといけない気持ちになった。刺激をもらったので、次はボクが返す番」と意気込んだ。

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