林下詩美 突然のドクターストップでV6…初挑戦の刀羅が左ヒザ負傷で長期欠場か

 刀羅ナツコ(左)を攻める林下詩美=横浜武道館
 ベルトを防衛した林下詩美=横浜武道館
 左膝を痛め悶絶する刀羅ナツコ(奥は林下詩美)=横浜武道館
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 「プロレス・スターダム」(4日、横浜武道館)

 ワールド・オブ・スターダム選手権試合が行われ、王者の林下詩美が挑戦者の刀羅ナツコの左ヒザ負傷によるドクターストップにより6度目の防衛に成功した。

 笑顔なき防衛だった。勢いに乗る極悪ユニット大江戸隊を率いて同王座に初挑戦してきた刀羅を迎え撃った詩美。だが、タックルから腕ひしぎ十字固めを仕掛けるなど刀羅の意外なレスリングテクニックに加え、さらには大江戸隊の介入にもあって苦しい戦いを強いられた。

 さらには場外でテーブルに乗せられたところに刀羅のトップロープからのダイビングボディープレスを浴び、体全体がテーブルにめり込むほどのの衝撃を受けて大ピンチ。だが、そこから事態は急転する。刀羅が場外でグロッギー状態の詩美の背中目がけてエプロンサイドからダイビングフットスタンプを投下したが、着地に失敗してしまい、左足を痛めてしまった。刀羅はあまりのダメージにもん絶しながらも立ち上がったが、歩くことはできず。それでも試合続行を強く主張したが、11分33秒でドクターストップが告げられた。

 不完全燃焼の結末に詩美はぼう然。一方の刀羅は痛みをこらえてマイクを握ると、無念さをにじませながらも「詩美、足治ったら一番最初に挑戦させろよ。だから、それまでクソみてえなテメエでもベルト持ってろよ。お前の腰からそのベルトをはがすのは私なんだよ」と呼びかけた。その後は担架に乗せられ、いつもはブーイングを浴びるがこの日だけはファンの励ましの拍手を送られて運ばれていった。

 それを複雑な表情で見ていた詩美は「おいナツコ、このマイクをちゃんと聞いておけ。私がベルトを獲られるわけないから、直してベルトを獲りに来いよ」と再戦を呼びかけ。「私だって欠場して試合できなかったことあるから。ナツコだって今日、大一番だったはず。ケガで試合ができない悔しさは痛いほど分かる。ナツコと防衛戦をするまではこのベルトを絶対守ります。ナツコ、早く戻って来いよ」とエールを送った。

 刀羅の状態について、ロッシー小川エグゼクティブプロデューサーは「よく分からないが、左ヒザの内側じん帯をやったみたいだ。簡単には治らないかもしれない」と、長期欠場の可能性を示唆した。

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