井上尚弥が怒り カシメロのドーピング検査提出遅れ「検査回避する奴に資格などねぇ」

 ボクシングのWBA・IBFバンタム級統一王者の井上尚弥(28)=大橋=が30日、自身のツイッターで、目標の4団体統一へのライバルとなるWBO王者ジョンリール・カシメロ(31)=フィリピン=を痛烈に批判した。カシメロの書類提出が遅れるなどドーピング検査に対する不誠実な姿勢を問題視したWBC王者ノニト・ドネア(38)=フィリピン=が、8月14日に計画されていたカシメロとの統一戦のキャンセルを主張したことを受けたものとみられる。

 モンスターの堪忍袋の緒が切れた。尚弥は20年4月にカシメロとの王座統一戦が決まっていたが新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。「井上は恐れている」「モンスターとは呼んでいない。ミミズだ」などと挑発を続けるカシメロに対してこれまで冷静な対応をしてきた。だが、ついに「カシメロ君はもう大口を叩く事はないでしょう。ドーピング検査を回避する奴に資格などねぇ。。お疲れでした。」(原文ママ)と、絶縁状とも思える厳しい言葉を浴びせた。

 カシメロは当初、8月にWBA正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)と対戦予定だったが、尚弥が米ラスベガスでダスマリナス(フィリピン)にKO勝ちした19日に、ドネアとの王座統一戦に変更となったと両陣営が発表。尚弥はその勝者との対戦を熱望し、契約する米国の大手プロモーター、トップランク社のボブ・アラムCEOも、4団体統一戦を日本で行う意向を示していた。

 だが、ドネアは書類提出の遅れだけでなく夫人の侮辱までしたカシメロを批判し、対戦のキャンセルを主張。その一方で、主催者の予定はカシメロ-リゴンドー戦のまま変わっていない。

 尚弥はカシメロ批判から8時間後に「一本ずつ取りに行くか。。まだバンタム級でもやれそうだしちょうどいい」と再びツイートし、カシメロ、ドネアそれぞれと対戦する路線への変更を示唆。4団体統一ロードは先行き不透明だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス