スターダム・林下詩美 朱里と両者KOでワールドV5 延長突入43分死闘 刀羅ナツコが挑戦名乗り

 「プロレス・スターダム」(12日、大田区総合体育館)

 ワールド・オブ・スターダム王者の林下詩美が挑戦者の朱里と延長戦にもつれ込む43分超の戦いの末、両者KOで5度目の防衛に成功した。

 詩美は総合格闘技の米UFCにも参戦した“モノが違う女”朱里を相手に、グラウンド戦、打撃戦だけでなく、雪崩式、断崖式の荒技を次々と繰り出し合う一進一退の死闘を展開。制限時間の30分を戦い抜いても決着はつかなかった。

 すると朱里が「私はまだまだやれるぞ。ピンピンしてるぞ。林下詩美はこのままでいいのか。そんなんで世界の林下詩美を名乗る気か」とアピール。すると詩美は「こっちだってピンピンしてんだよ。お前こそ、これ以上やり合ったって、私にひれ伏すだけだぞ。それでもいいって言うなら、もう1ラウンドやってやるよ」と延長戦を要求。協議の結果、急きょ30分1本勝負の延長戦が組まれた。

 延長戦に入っても戦いの激しさは衰えず。詩美は旋回式トーチャーラックボム、投げっぱなしBTボムと得意技をたたみ掛けるも3カウントは奪えず。朱里に裏拳3連発で逆襲されるとラリアットを打ち返したが、バズソーキックをたたき込まれて両者ダウン。ともに起き上がれず10カウントを聞いた。

 ダメージのあまり立ち上がれない詩美はマイクを持ち、「防衛はしたけど勝てなかった。このままじゃ、私も世界の詩美なんて…」とアピールをすると、大江戸隊を率いる刀羅ナツコが登場。この日は岩谷麻優率いるSTARSとの全面対抗戦に勝利しており、「私は今最高に調子に乗っている。なぜだか分かるよね。ずっと言っていたことを今日、お前らの前で証明してみせた。そして、ツイッターで大江戸隊がトレンド入りしたんだって。そんな調子に乗っている私から、君に挑戦状。受け取ってくれるよね」と要求した。

 詩美は「テメエが調子いいとか悪いとか、どうでもいいわ」と不快感を示しながらも、「そんなに言うなら、このベルト、挑戦させてやってもいいけど、私はSTARSとは違う。テメエに好きなようにはさせねえから」と受諾した。

 インタビューもダメージのあまり横たわりながら応じた詩美は「今日は防衛したけど、こんなんじゃ満足していないぞ。今度こそは決着をつけないといけない。私は岩谷麻優からベルトを取って、ビー(・プレストリー)を倒して、世界の林下詩美になったつもりだけど、こんなんじゃ名乗れねえよ。防衛はうれしいけど、スリー(カウント)取れていないから、うれしさ半分、ふがいなさ半分って感じかな」と朱里との完全決着に意欲。「あれだけ顔面ボコボコにされて、何度も打ち抜かれて、自分が何されたか覚えていない。赤いチャンピオンとしての意地で、私はここにベルトを持って立っていられる。このベルトが私をここまで連れて来てくれました」と、痛むあごを手で押さえながら朱里との激闘を振り返り、その場でドクターチェックを受けて去っていった。

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