ボクシング挑戦の那須川 Sバンタム級ならネリ、和毅らと対戦なるか 将来は井上転級も

 キックボクシングのRISE世界フェザー級王者の那須川天心(22)=TARGET/Cygames=が10日、22年3月にキックボクシングを引退して、ボクシングに転向するとを発表した。

 日本ボクシングコミッションは他競技の選手へのライセンス発行を認めていないため、那須川はキックボクシングを引退してからボクシングのプロテストを受けることになる。ボクシングのライセンスにはC級(4回戦)、B級(6回戦)、A級(8回戦)の3種類あり、通常はC級から始まるが、アマチュアや他の格闘技で高い実績を残した者にはB級からの受験が認められており、那須川もキックボクシングの世界王者であることから、B級からのデビューになる可能性が高い。

 那須川の現在の主戦場であるRISEのフェザー級は上限体重57・5キロ。以前にはバンタム級(上限55キロ)でも王者となっており、ボクシングではスーパーバンタム級(上限55・3キロ)かフェザー級(上限57・1キロ)が主戦場になると思われる。

 ボクシングのスーパーバンタム級では、日本でドーピング疑惑や体重超過などの騒動を起こしたWBC世界王者ルイス・ネリ(メキシコ)、3日に岩佐亮佑を破ったWBA・IBF統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)らが有力選手。国内には元世界2階級制覇王者の亀田和毅(3150ファイトクラブ)、元K-1ワールドGPスーパーバンタム級王者から3月にボクシングビューした武居由樹(大橋)らもおり、将来的にはWBA・IBFバンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)の転級も予想され、那須川はいずれの選手との対戦が実現しても、注目されるのは間違いないだろう。

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