新日本・鷹木、KENTA撃破も4強の相手EVILが急襲「しゃべりすぎなんだよ」

 「プロレス・新日本」(16日、後楽園ホール)

 優勝者がIWGP世界ヘビー級初代王者の飯伏幸太に挑戦する権利が与えられる30人参加のシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」の準々決勝2試合が行われ、鷹木信悟がKENTAを破って初の4強進出を果たした。

 鷹木はKENTAと初の一騎打ちだが、GHCジュニアヘビー級タッグ王者(パートナーはB×Bハルク)だった08年3月にKENTA、石森太二組の挑戦を受け、KENTAのgo 2 sleepからの頭部へのキック連発で王座を奪われた上に病院送りにされた屈辱を味わわされた過去がある。

 試合は相手を小ばかにするようなインサイドワークを駆使するKENTAに打撃で攻め込んだが、ゴングで殴打されてからは防戦一方。場外の床でのDDT、グリーンキラー、ダイビングフットスタンプ、タイガースープレックスなどの大技を次々と見舞われた。

 鷹木もメイド・イン・ジャパンなどで反撃するが、終盤はKENTAの打撃に追い込まれ、go 2 sleepを浴びる寸前のピンチに陥ったが、KENTAの足をつかまえて脱出。そこから頭突き、デスバレーボムで逆襲に転じ、最後はパンピングボンバーからのラスト・オブ・ザ・ドラゴンでトドメを刺した。

 13年前の雪辱を果たした鷹木はマイクを握ると、「おかしいんじゃねえか、ニュージャパンカップ。どう見てもG1(クライマックス)より強烈じゃねえか。これでオレもベスト4だ」と、これまでオカダ・カズチカ、後藤洋央紀と強敵を撃破しての4強進出の心境を鷹木節で表現。続けて、「準決勝の相手はEVILか。まさかここで対戦することになるとはな。願ったりかなったりだぜ。アイツにはいろいろと思うことがある」と前年覇者EVILとの対戦を歓迎した。

 するとそこにEVILが登場。鷹木が「まさかお前から来るとはな。オレに言いたいことがあるのか。なんだったら、今すぐここでやるか、この野郎!」と詰め寄ると、EVILの参謀ディック東郷が背後から鷹木の股間を攻撃し、2人でストンピングの雨を浴びせると、最後は合体技マジックキラーで鷹木をKOしてしまった。

 マイクを握ったEVILは「しゃべりすぎなんだよ、この野郎。テメエごときがよ、このオレに勝とうなんて顔じゃねえんだよ。2連覇はこのオレのものだ。よく覚えとけ」と宣言。東郷とともに不気味な笑みを浮かべながら去っていった。

 ダメージを受けた鷹木はバックステージではノーコメント。EVILは「オレが2連覇して、飯伏からベルトをぶん獲ってよ、IWGPの名前なんか消し去った新しいベルトを作ってやるから。オレはマジだから。やるって言ったら徹底的にやってやるからな、覚えとけ」と、野望の新タイトル創設を改めて訴えた。

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