那須川天心 前回接戦の志朗を圧倒し“39連勝”「キックボクシングを去るまで無敗で」

 志朗(左)にパンチを放つ那須川天心=横浜アリーナ
勝利を確信し拳を突き上げる那須川天心(左は志朗)=横浜アリーナ
志朗(右)に強烈なキックを決める那須川天心=横浜アリーナ
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 「キックボクシング・RISE」(28日、横浜アリーナ)

 1年5カ月ぶりの再戦も返り討ちにした。キック38戦無敗の“神童”那須川天心(22)=TARGET/Cygames=は、ISKAムエタイ世界バンタム級王者の志朗(27)=BeWELLキックボクシングジム=と激突。3回を戦い、判定勝ちで39連勝に伸ばした。

 前回は19年9月、RISEワールドシリーズの58キロ級トーナメント決勝戦で対戦し、那須川が判定で接戦をものにしていた。今回はバンタム級(55キロ)での再戦となったが、高いディフェンス技術を誇る志朗に対し、那須川は序盤から鮮烈な左ミドルキックを入れながら優位に進めると、終始圧力を掛けながら試合をコントロール。結果は判定決着だったが、危なげない内容で圧倒した。

 リング上でマイクを握ると「究極の心理戦というか、格闘技は打ち合いとか色んなパターンがあるが、その中で差をつけて勝つ事ができて、改めて自分も強くなったなと思う。久々に駆け引きで勝てたのがうれしい」と胸を張り、「自分はこれからボクシング(転向)とか、色んな試合をするとか言われているが、キックの時間はもう少ない。しっかりと最後、RISEに恩返しをして、キックボクシングを去るまで無敗でいきたい」と語った。

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