中止の京口V3戦、来春開催で約束 タノンサックは帰国「元気になってやりましょう」
ボクシングのグリーンツダジムは23日、オンライン上で会見を開き、WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27)=ワタナベ=の新型コロナウイルス感染症陽性判定により中止となった3度目の防衛戦の挑戦者だった同級10位タノンサック・シムシー(20)=タイ=が24日にタイへ帰国すると発表した。また、来年の春頃に京口がタノンサックを挑戦者の第一候補に防衛戦を行うことをワタナベジムと書面で約束したことを明かした。
10月7日に来日して2週間の隔離を耐えて備えた自身初の世界戦が流れたタノンサック。ワタナベジムが年内の開催を目指す意向を示したことで、日本滞在を延長し、日本の拠点であるグリーンツダジムで練習を続けていた。だが、京口の体調が思わしくないことと、現在の社会情勢を鑑みて年内開催も今月に断念されたことで、グリーンツダジムの本石昌也会長は「結果的に滞在が無意味なこととなり、帰国をせざるを得ない状況になった」と説明。滞在の経費、中止のペナルティーなどでワタナベジムに「我々が納得できるよう尽力いただいた」という。
タノンサックは試合間隔が空いているため、京口戦前にタイで1試合行う意向。「試合ができないのは残念ですけど、京口選手も早く元気になって試合やりましょう」と呼び掛けた。