コロナ陽性で世界戦中止の王者・京口が謝罪「申し訳ない気持ちでいっぱい」

 ボクシングのワタナベジムは14日、オンライン上で会見を開き、所属選手でWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26)とそのチーフトレーナーが2日に新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性と判定され、3日にインテックス大阪で予定されていた同級10位タノンサック・シムシー(20)=タイ=との3度目の防衛戦が中止となったことについての謝罪と説明などを行った。

 会見には京口、同ジムの渡辺均会長、深町信治マネジャーが出席。まずは渡辺会長が各方面の関係者に謝罪し、「新型コロナウイルス対策には十分な注意を払ってきましたが、今後は増加傾向にある新型コロナウイルス対策を最重要課題として、ジム経営に取り組む」と表明した。

 2日の夜から12日まで隔離され、現在は東京の自宅に戻っている京口も中止決定後初めて公の場で口を開き、関係者だけでなく「対戦相手にも申し訳ない気持でいっぱいです」と謝罪。対策に関しては徹底していたといい、「ボクシングはいろんな人とコンタクトするスポーツなので、あのときああしていたら、と言うのはまったくない」と強調した。

 陽性判定を受けた時の心境は「試合中止になってしまったらどうしようと思っていたのが現実になってしまったので、いろいろなものが崩れ落ちたような気持ちになりました」と話した。無症状ながら3日ほどは気持ちが落ち込んだというが、いつ試合が決まってもいいようにシャドーボクシングは筋力トレーニングなど、できる練習は行い、家族やファンからの激励の言葉に支えられたという。

 今後について、渡辺会長は中止直後は同一カードで年内の開催を目指す意向を示していたが、「関係者からいろんな意見を聞いて、年内にやるべきという意見と、新型コロナウイルス感染が急増している中でやってはいけないという意見がある」と説明。JBCによる2週間の調査、18日にはジムから日本プロボクシング協会(JPBA)への報告があるため、JBCとJPBAの判断を仰いでから意思表示をする考えを示した。

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