最強タッグ・宮原&青柳優、テーブル初被弾も元ECW組撃破で初白星

 「プロレス・全日本」(23日、後楽園ホール)

 8組が争う世界最強タッグ決定リーグ戦の公式戦3試合が行われ、ネクストリームの宮原健斗、青柳優馬組が元ECWコンビの田中将斗、TAJIRI組を破って初白星を挙げ、1勝2敗とした。田中、TAJIRI組も1勝2敗。

 シリーズ開幕前に田中が宮原をテーブルクラッシュで葬ると予告して迎えた一戦。ネクストリームは青柳優が相手のインサイドワークに長時間捕まるなど苦しんだ。宮原にタッチして逆襲に転じたが、宮原は青柳優にヒザ蹴りのブラックアウトを誤爆。場外に転落した青柳優はTAJIRIにリング下のエプロンの内側へ引きずり込まれて、毒霧を噴射されてしまった。

 一方で、宮原は自ら場外にテーブルを設置。だが、田中とやり合っている間にTAJIRIの毒霧を浴び、田中のコーナー最上段からのテーブルクラッシュを見舞われてノックアウト状態となった。

 リング上では青柳優が毒霧に苦しみながら孤立する大ピンチ。バズソーキックでトドメを刺そうとしたTAJIRIの一瞬のスキを突いてハンマーロック式フロントネックロックのエンドゲームで捕らえて逆転のギブアップを奪った。

 試合後はダメージの大きい宮原に代わって毒霧で顔が緑に染まった青柳優がマイクを握り、「このご時世に毒霧はねえな」と苦笑しつつも、「2連敗という予想外のスタートでしたが、なんとか1勝を挙げました。ネクストリームが復活したからには優勝は最低条件と言うことで、世界最強タッグ決定リーグ戦を制覇します」と宣言した。

 続いて、起き上がった宮原もマイクを握ると、毒霧で赤く染まった顔で「1勝目獲得だ。今、俺の顔はどうなんだ?見えないんだよな。ただ、プロレス界で最も毒霧を受けた顔が似合う男、宮原健斗だ」とアピール。声援の自粛を求められているファンに「どのチームが優勝すると思っていますか」と問いかけて賛同の拍手をあおると、最後は「優勝は満場一致で宮原健斗、青柳優馬です」と絶叫した。

 バックステージでは宮原が「今は最下位か何位か分からねえけどな、最下位だ、オレらの心の中では(実際は5位タイ)。2連敗でスタートしてるからな」と話しながらも、「ただ、ここからだ。年末に宮原健斗が締めくくらないで誰が締めくくるんだ。2020年はノーベルト(無冠)の男、宮原健斗、オレが締めるしかねえだろ」と逆転Vを宣言。青柳優も「ここからネクストリームの逆襲が始まる。優勝というサクセスストーリーが今日始まった」と息巻いた。

 また、宮原は初めて浴びたテーブルクラッシュの威力に「あの衝撃はバカにできない。ビデオでしか見たことなかったけど、食らったら息できない。もう食らいたくないね」と驚嘆。だが、テーブルは自身が設置しており、「やっぱり慣れないことしちゃダメだよ。人生もそうじゃないですか。人生を習ったね。宮原健斗は宮原健斗で行かないとダメだ。でも、後半戦へいい勉強になったよ」と反省した。

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