ボクシング・吉川梨優那がプロ初勝利 パティシエ専門学校に通う19歳

 「ボクシング・女子4回戦」(22日、後楽園ホール)

 プロ2戦目の吉川梨優那(りゆな、19)=ディアマンテ=が2回TKOで“女医ボクサー”高橋怜奈(ワタナベ)を下し、プロ初勝利を飾った。

 序盤から左右の的確な打撃で有効打を重ね、2回には右ボディで追い込み、連打を浴びせるとレフェリーが試合を止めた。吉川は「(昨年12月の)デビュー戦は緊張しすぎてフワフワして何もできずとても悔しい思いをした。今日は落ち着いて練習してきたことを出すことができた。本当にうれしい」と笑みを浮かべた。

 ディアマンテジムは元WBO、WBC女子世界フライ級チャンピオンの野上奈々(リングネーム好川菜々)さんが会長を務める。野上会長が現役だった2013年、当時小学5年生だった吉川と出会った。「いつか奈々さんみたいに強いチャンピオンになる」と練習していた少女が成長し、野上会長の教え子として勝利を贈った。

 野上会長は「私の方が緊張して仕方なかった。今日の梨優那はすごく落ち着いていた。とても頼もしかった。デビュー戦の経験を力に変えて素晴らしいボクシングをしてくれた。これで自信を持って、さらに良くなってくれると思う」と喜びを口にした。

 パティシエの専門学校に通いながらボクシングを続けているという吉川は「減量中の調理実習は本当につらかったが、きっちり摂生して、体に負担をかけず調整できた」とスイーツの誘惑にも打ち勝った。「まずは4回戦を卒業して日本チャンピオンを目指す。いずれは奈々会長のような世界チャンピオンになりたい」と夢を描いた。

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