新日本G1・棚橋、丸め込んで有終星!「ザックは体重がないよ」
「プロレス・新日本」(17日、両国国技館)
20選手がA、Bの2ブロックに分かれて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」Bブロック最後の公式戦が行われ、棚橋弘至はザック・セイバーJr.を破って4勝5敗で終えた。ザックは5勝4敗。
棚橋は変幻自在の関節技を操るザックとグラウンドを中心に一進一退の攻防を展開し、終盤、ザックのローキックをかわしてショートレンジのスリングブレイドを繰り出してチャンスをつかみ、得意のハイフライフローアタックを発射。ザックはこの勢いを利用して後方に転がって腕十字固めをしかけたが、その流れから棚橋はエビ固めで丸め込んで3カウントを奪った。
棚橋は一昨年の優勝から2年連続の負け越しに終わったが最後は白星で締めて笑顔。「ザックはスタミナもあるし、スピードもある。技も切れる。けどな、みんな忘れているかも知れないけど、体重がないよ。新日本プロレス、今ヘビー級っていう境目が曖昧になってきているけど、100キロ以上がヘビー級ならば、最後の十字を押さえ込んだのも、同じ体重だったら返せたかもかれない。でも、オレは5カウントまで押さえ込んだから」と、ザックの軽さを指摘しながら振り返った。
続けて、「今回、絞ったオレが体重の話しをするのは一番逆説的でおもしろいんだけど、やはりね、体重1キロ違えば戦い方が変わるって、レスリングの先生にも言われたし。1階級変わればそういうことだと思うから」と階級制の重要さを訴え、「プロレスの基本的な部分、今まで受け継がれてきた大事な部分は守りつつ、これからの新しい新日本プロレスの形を引き続き探していきます。そして、オレはもう来年に向けて走り出します」と前を向いた。
一方のザックは逆転負けに憤慨し、試合後は大暴れ。「あれのどこが3カウントなんだ。レフェリーはバカばっかりか。棚橋は何でまだできるんだ。一体どうやってオレに勝った?」と不満をぶちまけ、遠くから棚橋のコメントが聞こえてくると、「あのバカがコメントしてるぞ。棚橋のクソ野郎、ヘアスプレーとテーピングだけで100万はかけて必死で取り繕ってるんだろう」と負け惜しみのようにののしった。