問題児ネリが2階級制覇 無傷の31連勝、WBCの“優遇措置”には批判の声も

 「ボクシング・WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦」(26日、アンカスビル)

 世界戦5試合が挙行される2部制興行が26日(日本時間27日)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガン・サン・カジノで開催され、WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦では、同級1位のルイス・ネリ(25)=メキシコ=が、同級6位のアーロン・アラメダ(27)=メキシコ=に3-0(115-113、116-112、118-110)で判定勝ちし、2階級制覇に成功した。

 ドーピング違反騒動に計量オーバーと山中慎介氏との2試合で日本でも悪名高いネリ。昨年11月のラスベガスの試合でも体重超過で失格となり、世界ランキングから除外されるなどの処分を受けた。しかしメキシコに本部を置くWBCでは早々に解除となり、2階級制覇のチャンスを得た。このWBCのメキシコ選手への優遇措置には批判の声も出ている。

 正規王者のレイ・バルガス(メキシコ)が左足を負傷したことにより、休養王者にシフト。正規王者を同じメキシコのアラメダと争うことになった。1階級上げた効果もあったのか前日に行われた計量はハーフポンド(約230グラム)余裕を残して一発パスした。

 ネリが30戦30勝(24KO)、アラメダが25戦25勝(13KO)と全勝対決となった。サウスポー同士の対決で、左右フックを中心に連打を見せながらネリが前に出る。しかし慎重なスタイルのアラメダに決定打を打ち込むことができず、10回以降は失速してカウンターを浴びる場面もあった。試合は判定に委ねられ、ネリの連続KO勝利は「11」でストップした。

 同じリングでは同級挑戦者決定戦も行われた。ともに来日試合経験のある元世界王者による一戦は、ダニエル・ローマン(米国)が3-0(116-112×3)の判定でフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に勝ち、指名挑戦権を獲得した。

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