「プロレス・新日本」（１５日、会場非公表＝無観客試合）

　新型コロナウイルス感染拡大の影響により２月２６日を最後に自粛していた大会が１１０日ぶりに無観客で開催された。

　セミファイナルでは１６日に開幕するシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」（ＮＪＣ）１回戦の前哨戦が８人タッグ戦で行われ、棚橋弘至、飯伏幸太、永田裕志、真壁刀義組と鈴木みのる、タイチ、ザック・セイバーＪｒ．、ＤＯＵＫＩ組が対戦。棚橋はタイチ、飯伏はザック、永田は鈴木と、それぞれＮＪＣの対戦相手と激しくやり合い、最後は真壁がＤＯＵＫＩをキングコングニードロップで仕留めた。

　現在の新日本で唯一無観客試合（０４年３月２８日の村上和成とのノーピープル金網デスマッチ）を経験している棚橋は「ボクたちはなかなか不安な状況の中ではありますけど、一つずつ一つずつ最善を尽くして前に進んで行きたいと思います。今日は無観客試合という形でしたが、これは選手にとってすごい経験になる。お客さんがいる状況でやるのと全然違うからこ、どう伝えるか、どう見せるか、どう戦うかって言う経験値が」と充実の表情。「みなさんが会場でプロレスを楽しんでもらえるようになるまで、オレはあきらめません」と誓った。

　飯伏は「ちょっと興奮しすぎましたね。またこうやってみんなの前でプロレスができてホント最高です。まずはニュージャパンカップを優勝しとくこと。のその途中に（ＩＷＧＰタッグ王者タッグ王座の）パートナーの棚橋さん、ここをクリアすることですね」と宣言。永田は「キャリア２８年で初の無観客試合。いろんな雑音、試合前はあったけど、何のことはなかったですね。お客さんがいようがいまいが、カメラの向こうで見ているファンに向けてのメッセージ。こちらに集中させる。若い頃を思い出しましたよ。永田裕志５２歳最年長。最高のコンディションでこのリングに戻ってきました」と振り返った。