活動休止のW1 無観客の最終戦に武藤「全観客が泣く試合したかった」

 羆嵐(手前)にシャイニングウイザードを見舞う武藤敬司
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 「プロレス・WRESTLE-1」(1日、後楽園ホール)

 武藤敬司が13年7月に設立したWRESTLE-1が無期限活動休止前の最後の大会を終え、7年弱の歴史にひとまずピリオドを打った。

 新型コロナウイルス感染拡大中のため、安全を最優先して異例の無観客となった最後の戦い。メインは武藤、カズ・ハヤシ、近藤修司、河野真幸の重鎮組とWRESTLE-1四天王と呼ばれる芦野祥太郎、稲葉大樹、土肥孝司、羆嵐が対戦し、最後は羆嵐がカズをダイビングセントーンで圧殺した。

 試合後、前日まで社長を務めたカズがマイクを握ると、「本当は中止という判断もしなくてはいけないとき、映像でボクたちの声をみなさんに届けることができてよかったです」とあいさつ。続けて、「お願いがあります。W-1みんなの選手の今後を見て頂きたいです。ツイッター、インスタグラムもみんなやっています。どうやって生きていくか、その生き様を見て欲しいです」と呼びかけた。

 さらに、全選手をリングに呼び込み、急きょバトルロイヤル開催を提案。武藤は欠場を申し出たものの、「ビッグなゲストが来るから。カモン」と号令をかけると、元所属選手の黒潮“イケメン”二郎、AKIRA、浜亮太、中之上靖文、大和ヒロシが入場し、32人参加のバトルロイヤルが始まった。

 くんずほぐれつの大乱戦を制したのは征矢学。マイクを握ると、「活動休止と言うことはWRESTLE-1は生きているんですよね。ここにいるヤツ全員、仲がいいか悪いか関係なし、オレは仲間だと思っています。なので、もう一度活動するときには、またこのメンバーで、今度はお客さんがちゃんと見ている前で後楽園大会を開催させてくれ。みんなばらばらになりますけど、今後の活躍に応援をどうかよろしくお願いします」と熱い言葉で締めた。

 大会終了後、武藤は「客さえいれば全観客が泣くような試合をやりたかったけど、観客がいないと難しいわな」と、初めての無観客試合に口惜しげ。「WRESTLE-1はいったん活動を休止するけど、プロレスは永遠に不滅だから。みんな経験を糧にして、自信を持って、またいつか出会うことができたらいいね」と、離ればなれになる選手にメッセージを送った。

 全日本プロレスを離脱して設立したものの、志半ばで活動休止となったWRESTLE-1とは何かを問われると、「今となっては通過点」と返答。自身の今後について、「本当は前を向いて走ろうと思ったけど、コロナの影響で3月、4月の仕事がたぶん9割以上がキャンセルになった。崖っぷちではあることは確か。今日は若いヤツの技を全部受け止めた。それはオレの自信になる。許される限り、自分の身を磨くことをしていこうと思う」との考えを示した。

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