アマとして東京五輪を目指し、３年ぶりにプロ復帰したボクシング元世界４団体ミニマム級制覇王者の高山勝成（３６）＝寝屋川石田＝がプロライセンスを失効する可能性があることが３０日、わかった。

　この日、日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）と日本プロボクシング協会（ＪＰＢＡ）が、東京都内で新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、同ウイルスの感染拡大による国内興行の中止期間を４月３０日から５月１５日に延長すると発表。高山は５月１０日（大阪・天満橋エル・シアター）に６回戦で復帰戦が決まっているが、これも延期を余儀なくされた。

　昨年９月に東京五輪の予選で敗れ、３月に入ってプロ復帰を宣言した高山は、ＪＢＣから同１７日にライセンスを再交付されたが、５月１２日に３７歳の誕生日を迎えることが前提だった。

　ＪＢＣの国内プロボクサーの定年は原則３７歳で、元世界王者などに認められている定年延長のためには、３６歳の間に試合を行う必要があった。５月１５日以降の試合になると高山は定年となり、現状ではライセンスは失効する可能性がある。

　ＪＢＣはこの日の会見で、予期できない状況の変化の中で、別途対応を検討することを示唆している。