王者・岩川美花3・17鈴木と初防衛戦「必ずベルトは守り抜く」WBOアトム級

 初防衛戦を発表した高砂ジムの山下忠則会長(左)と岩川美花=JBC関西事務局
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 ボクシングの高砂ジムは16日、大阪市中央区の日本ボクシングコミッション関西事務局で会見を行い、WBO女子世界アトム級王者の岩川美花(36)=高砂=が3月17日に東京・後楽園ホールで前日本同級王者の鈴木菜々江(27)=シュウ=を挑戦者に迎えて初防衛戦を行うことを発表した。18年7月の王座奪取から1年8カ月を経てようやく決行される初防衛戦に向け、岩川は「必ずベルトは守り抜く」と必勝を誓った。

 25歳でボクシングを始めた岩川は、30歳の時にボクサーの致命傷ともいえる網膜はく離を発症して1年8カ月のブランクをつくった。しかし王者になる夢をあきらめることなく現役続行を決意。復帰後、勝利を重ねて18年7月、48歳だった王者の池山直(フュチュール)を2-1の判定で下し、2度目の世界挑戦で悲願を達成した。普段は加古川市内のネット通販会社の正社員として勤務し、終業後にトレーニングを重ねてきた。

 昨年12月にノンタイトル戦を行っているが、王座奪取から1年8カ月経過しての初防衛戦となる。これについて陣営の山下忠則会長は「統一戦を目指していた。IBF王者が国内にいるので、まずはそこからとラブコールを続けたが、交渉がうまく進まなかった」と説明。IBF同級王者の花形冴美(花形)との2団体統一戦実現に向け、交渉を重ねていたため防衛戦の予定が立たなかったという。

 今回、オファーのあった防衛戦を上京して受けることにしたが、陣営の目指すところはあくまで他団体王者との防衛戦。山下会長は「同じ階級に日本選手の王者がいるのは嫌」と話し、岩川も「4団体統一狙います」と先を見すえた。30代半ばでのブランクは気になるところだが、本人は「あまり感じていない。むしろ高砂ジムのボクシングを理解する時間になった」とメキシコ流のテクニック重視の高砂スタイルを習得することができたと強調した。

 岩川の通算成績は15戦9勝(3KO)5敗1分け。鈴木は14戦10勝(1KO)3敗1分け。

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