経営難ノアをサイバーエージェントが救済、100%子会社化で「業界1位目指す」

 IT企業の株式会社サイバーエージェント(本社・東京都渋谷区、代表取締役社長・藤田晋)は29日、都内で会見を開き、プロレス団体プロレスリング・ノアを運営するノア・グローバルエンタテイメント株式会社から全発行済株式を取得することで合意したと発表した。100%子会社となるノアの社名と組織は維持し、社長には同社傘下のプロレス団体DDTの高木規(リングネーム高木三四郎)社長、副社長にはノアの丸藤正道が就任。現ノア社長の武田有弘氏は執行役員として残る。

 経緯について、武田氏は、ノアは経営が厳しい状況にあり、ノアの問題点などを相談していた高木社長を通じてサイバーエージェントの藤田社長に救済を受ける形になったと説明。「今後はDDT様とともに業界1位を目指しながら、世間をあっと驚かせるようなすばらしいプロレスコンテンツを提供できるよう、ますます張り切っていきたい」と抱負を語った。

 高木社長は、DDTとノアが古くから良好な関係にあったといい、「DDTが日の当たる団体になれたのはノアさんのおかげでもある。このような恩義はあったからこそ、藤田晋社長に話を伝えさせていただいた」と強調。「ノアを救うことが業界のさらなる発展につながるという考えに賛同、グループ入りの英断をいただきました藤田社長には感謝いたします」と頭を下げ、「新日本プロレスが業界トップの地位を確立していますが、ノアとDDTがパートナーシップを組むことで、新たな景色をお見せすることができるんじゃないかと思っております」と語った。

 高木社長はノアの経営部分を担い、現場に関しては、これまで通り丸藤と武田氏に一任するという。「私が経営責任を負うことで選手がリング集中しやすい環境を精いっぱい作り上げたい」との考えを示した。

 また、これまでテレビ中継は日本テレビのCS放送ジータスで放送されていたが、今後はサイバーエージェントグループのAbemaTVでも放送する。

 ノアは2000年に故三沢光晴を中心に、全日本プロレスから選手が大量離脱して設立。日本武道館、東京ドームなどでビッグマッチを開催するなどメジャー団体の地位を築いた。だが、09年3月に日本テレビが地上波中継を打ち切り、同年6月に三沢光晴が試合中のケガで死去してからは低迷。16年にはエストビー株式会社に事業譲渡し、19年にはリデットエンターテインメント社の子会社となっていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス