野人・中西学が引退発表、首故障から復活も「思うような戦いできない」2・22がラスト

 新日本プロレスは7日、都内で会見を開き、所属選手の中西学(52)が2月22日の東京・後楽園ホール大会で引退すると発表した。

 中西は専修大、和歌山県庁、新日本プロレスが設立した闘魂クラブでレスリング選手として活躍し、全日本選手権4連覇、92年バルセロナ五輪フリースタイル100キロ級出場などの輝かしい実績を残した後、同年10月に新日本プロレスでデビュー。レスリング仕込みのテクニックと、鍛え上げられた身長186センチ、体重120キロの巨体から繰り出す怪力を武器に“野人”などと呼ばれ、IWGPヘビー級王座、同タッグ王座、G1クライマックス優勝などのタイトルを獲得するなど主力選手として活躍した。だが、11年6月の試合中に受けたジャーマンスープレックスで中心性脊髄損傷の重傷を負って長期欠場に追い込まれ、12年10月に復帰し、現在まで活動を続けている。

 会見に出席した中西は引退の理由を「首のケガが原因で思うような戦い方ができなくて、ズルズルこの状態で続けるよりも、しっかりケジメをつけて、いつまでも昔はあんなことができたと言うよりも、今自分に残されている熱いものを、2月22日までに使い切って、レスラー人生を全うしたいと思いました」と、目を赤くしながら説明。引退を決意しのは「去年の暮れぐらいから会社と話して今回に至った。ケガをして回復したのは驚異的だったんですが、その次に行けなかった。これは責任取るしかない。自分の好きなプロレスにこういうことをしてはいけないと思いました」と話した。

 また、自身とともに“第三世代”と呼ばれて永田裕志、天山広吉、小島聡について、「残されたすべての試合、この3人には協力して欲しい。一緒に戦いたいし、対戦もしたい」と要望。「ずっとそばにいた3人ですから、思い入れもそうですし、肌で感じているものもある。それを感じながら、最後をまっとうしたい」と熱い思いを口にした。

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