村田が熱望する「リアルな戦い」とは…トップ・オブ・トップ、世界ミドル級の現状
「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(23日、横浜アリーナ)
王者・村田諒太(33)=帝拳=が5回2分45秒TKOで同級8位のスティーブン・バトラー(24)=カナダ=を倒し、今年7月に返り咲いた王座の初防衛に成功した。
勝利後のリングで村田は「みんな、(井上)尚弥を見てリアルと戦ってほしいと思うんですよ。なので会長、リアルな試合をお願いします!」とマッチメークを一任する帝拳・本田明彦会長にビッグマッチを熱望した。
昨年10月の王座陥落で一度は消滅したと見られたミドル級最前線でのスーパーファイト。2試合連続の衝撃KO勝利で可能性が再び生じてきた。
ここでミドル級の現状を見ておきたい。WBAは正規王者の村田の上位に、パウンド・フォー・パウンド・ランキングの頂点に位置するサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がスーパー王者として君臨する。またクリス・ユーバンク(英国)が暫定王者に認定されており3人王者体制となっている。
WBC王者はチャーロ兄弟の兄であるジャーマル・チャーロ(米国)。“ヒットマン”の異名をとるチャーロは30戦全勝(22KO)と無敗の強打者だ。また、カネロがWBCではフランチャイズ王者として認定されている。
IBFはゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が10月に王座決定戦を制して王座に就いた。
WBOはデメトリアス・アンドラーデ(米国)が2度の防衛に成功している。アンドラーデも28戦全勝(17KO)と無敗の強豪だ。
今後のミドル級戦線の動向としては、やはりスーパースターであるカネロを中心に動いていくことが考えられる。カネロは11月に2階級上のWBO世界ライトヘビー級王者のセルゲイ・コバレフ(ロシア)に11回KO勝ち。3階級の王座を同時に保持していたが、まずライトヘビー級を返上した。次戦でミドル級に戻るのかは明確にしていない。
カネロがミドル級を離れた場合、村田はWBA最上位の王者となりゴロフキンらと統一戦の可能性が高まる。また、カネロは最近でもスポーツチャンネルDAZNのインタビューで「日本や英国で戦ってみたい」と話しており、村田と対戦する可能性もある。いずれにせよ、村田が勝ち続ける限り、ビッグマッチは夢ではない。


