グティエレス5キロ体重超過で即サスペンド 問題児ネリに続きまたメキシコ選手が…

 「ボクシング・10回戦」(30日、ラスベガス)

 公式計量が29日(日本時間30日)、米国ラスベガスで行われ、同級1位のオスカル・バルデス(28)=メキシコ=はスーパーフェザー級上限の130ポンド(58・9キロ)を下回る129・8ポンド(58・8キロ)で一発クリアしたが、同級5位のアンドレス・グティエレス(26)=メキシコ=がなんとリミットを11ポンド(約5キロ)と大幅に超過して失格した。コスモポリタンホテルで開催される試合はWBC世界同級王者のミゲル・ベルチェルト(28)=への挑戦者決定戦と位置付けされていたが、グティエレスはWBCに即座にサスペンドされ、悪質な違反として調査が入ることになった。

 前WBO世界フェザー級王者のバルデスが2階級制覇を狙ってスーパーフェザー級に進出する初戦でトラブルが発生した。対戦相手のグティエレスがなんと11ポンドの大幅なオーバー。グティエレスの記録した141ポンドは、1階級上のライト級の上限135ポンドどころではなく、その上のスーパーライト級の上限140ポンドも超過する。グティエレスの出場は認められず、前座に出場予定だったアダム・ロペス(米国)がバルデスと挑戦者決定戦を行うことになった。

 WBCではバンタム級の挑戦者決定戦(23日・ラスベガス)と見られていた試合の計量で、同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)が体重超過し、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦が消滅したばかり。本部を置くメキシコのトップ選手による違反が続いている。

 WBCのマウリシオ・スライマン会長はツイッターで「これは明確にグティエレスの減量を拒否した危険な戦略です。体重管理はWBCの最優先事項であり、完全に理由を調査します。これは非常に危険です」と表明した。

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