デストロイヤーさん永遠に 追悼興行にアッコ、徳光アナ駆け付けた

 「プロレス、ザ・デストロイヤー追悼興行」(15日、大田区総合体育館)

 “白覆面の魔王”の異名で日本でも人気を博し、3月7日に米国で死去した元プロレスラー、ザ・デストロイヤーさん(本名リチャード・ベイヤー=享年88)の追悼興行が行われ、新日本、全日本、ノアなど団体の枠を超えて多くの選手が参戦した。追悼セレモニーには日本テレビ系の人気バラエティー番組「金曜10時!うわさのチャンネル」でデストロイヤーさんと共演した歌手の和田アキ子(69)、フリーアナウンサーの徳光和夫(78)、タレントのせんだみつお(72)も来場し、天国に旅立った魔王を悼んだ。

 日本を爆笑させた伝説の番組がよみがえったかのようだった。観衆から大きな声を送られながら、リング上で並び立った和田、徳光、せんだ。セレモニーの最後には、徳光が弔辞を読んだ。

 「うわさのチャンネル」放送当時は日本テレビのアナウンサー。番組内でデストロイヤーさんの必殺技4の字固めでもん絶させられた徳光が「4の字固めの洗礼を受け、『やめろ、この野郎!!』などと発言をしたことで、ニュースを読むことがなくなりました」とのエピソードを披露すると、場内は大爆笑。だが、「そのことが情報系番組や歌番組の司会に結びつき、78歳まで現役を続けられるのは、あなたにかけてもらった4の字固めのおかげだと確信しております」と感謝した。

 和田は、11年前にアジア人として初めてニューヨークのアポロシアターに出演した際にデストロイヤーさんが花束を持ってきてくれたといい、「私、それを思い出しちゃって…」としみじみと振り返った。

 「うわさのチャンネル」では徳光が4の字固めを耐えられないときは2回たたくことになっていたが、「徳さんが(本番で)2回たたいて、私が『ノー』っていったら、デス(デストロイヤーさん)はもっと絞めた。あのときはアドリブばっかりだったから」とのエピソードを明かし、「(セレモニーの)10カウント(ゴング)では本当に胸熱でした。悪役でしたけど、日本で頑張ってくれた。本当にすてきでした」とメッセージを送った。

 せんだも「デストロイヤーさんがいなかったら全国区になっていない」と感謝。3人とも最後は笑顔で明るく別れを告げた。

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