元甲子園優勝球児の田村ハヤトが善戦デビュー 師匠TAKA「とんでもないヤツ」

 「プロレス・JUST TAP OUT」(24日、後楽園ホール)

 群馬県の野球名門校・前橋育英高出身でで、甲子園優勝という異色の経歴をもつビッグルーキー・田村ハヤト(24)が師匠TAKAみちのく(45)を相手にデビュー戦を行い、惜しくも敗れた。

 「第95回全国高等学校野球選手権大会」(13年8月)にレギュラー左翼手として出場し、本塁打2本を放つなど、甲子園制覇に大きく貢献した田村。野球の道を断念した後は、プロレスラーを目指し、肉体改造に着手し、総合格闘技を学んできた。

 新人ながら、177センチ、104キロのビルドアップした体格の田村は、ザ・グレート・サスケをセコンドに就け登場。豪快なタックル、水平チョップ、力まかせのフロントネックロックなどで、ジュニアヘビー級のTAKAをあと一歩のところまで追い詰めた。

 しかし、TAKAも必殺のジャストフェイスロックで反撃。これをエスケープした田村はボディスラム、コーナーマットへの串刺しタックルで攻め立てるも、TAKAのトラースキック、みちのくドライバー2(正式表記はローマ数字)を食らって3カウントを聞いた(13分28秒、片エビ固め)。

 デビュー戦を白星で飾れなかった田村は「これまで強気な発言をさせてもらって、自信満々だったけど、代表の壁は厚かった。何もさせてもらえなかった。あこがれの後楽園のリングに立った瞬間は、こみ上げるものがあった。プロレスラーを目指して困難な道だったけど、やっとスタートラインに立てました。チョップ、エルボーといった単純な技、一発で観客全員を沸かせられるようなレスラーになりたい」と前を向いた。

 TAKAは「とんでもないヤツが入ってきた。あとキャリアが1カ月もあったら、絞め落とされていたかもしれない。令和元年デビューの同期生のなかでは、ずばぬけてる。このまま真っすぐ伸びて、1、2年たったら、とんでもない選手になる。デビュー戦の相手に、みちのくドライバーを出すことはない。それだけ追い込まれたということ。これからが楽しみ。逸材です」と田村を絶賛していた。

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