村田諒太 運命の再戦 不吉なデータ打ち破れるか チケットは完売

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(12日、エディオンアリーナ大阪)

 ダブル世界戦のメインイベントでWBA世界ミドル級タイトルマッチが開催される。昨年10月に王座陥落した同級4位の村田諒太(33)=帝拳=は、同級王者ロブ・ブラント(28)=米国=との雪辱戦に挑む。注目のリマッチにチケットは早々と完売。当日券も発売されず、会場のエディオンアリーナ大阪は開場を待つファンで包まれた。

 村田は昨年10月、米国ラスベガスでの2度目の防衛戦で、ブラントの技巧の前に強打が空転。0-3(110-118、109-119×2)の大差判定で完敗し、王座から陥落した。進退問題が取りざたされる中、同年12月に現役続行を表明し、今回のリマッチを迎えた。

 ブラントは2月に米国ヒンクリーで初防衛戦を行い、全勝の挑戦者カサン・バイサングロフ(ロシア)に11回TKO勝ち。充実の王者に対し、前回対戦で明らかになった、手数の出るアウトボクサーと村田の相性の悪さもあり、海外のブックメーカーでは初対戦時とは異なりブラント有利のオッズに傾いている。

 また、日本において陥落した王者が調整試合を挟まずに再戦した例は12試合あるが、勝利したのは国内では過去に輪島功一(2度)、徳山昌守の3度だけ。データ的には厳しものが並ぶ。それでも村田は11日の計量後に「プロに来てこれだけ自信あるのも初めて。いい感じで仕上がったと思います」と絶好調宣言。雪辱への強い覚悟を示した。

 奈良出身の村田は、今回が地元関西で行う初めての世界戦。超満員の会場で、期待を背負い運命の再戦に向かう。

 村田の通算戦績は16戦14勝(11KO)2敗。ブラントは26戦25勝(17KO)1敗。

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