井岡10回鮮やかな集中打でTKO勝利 9回までの採点でも大きくリード

 3回、パリクテ(左)にパンチをもらう井岡(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級王座決定戦」(19日、幕張メッセ)

 メインイベントのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で、元世界3階級王者で同級2位・井岡一翔(30)=Reason大貴=が、同級1位アストン・パリクテ(28)=フィリピン=に10回1分46秒TKO勝利。日本初の4階級制覇を達成した。

 9回までのジャッジペーパーでは88-83が1人、87-84が2人と、全員が井岡優位としていた。10回に右ストレートから見事な集中打でレフェリーストップを呼び込んだが、そのまま進んでいても判定は有利な状況だった。

 序盤井岡は、身長で4センチ、リーチで6センチ上回るパリクテの長い距離に苦しんだが、抜群の防御技術で被弾は回避。巧みなステップで中に入ると、コンビネーションを繰り出した。7回にはパリクテが仕掛けてきたが、ここでは打撃戦に退かず、宝刀左ボディーで盛り返した。

 ジャッジ3人がそろってパリクテに与えたラウンドは初回のみ。随所に井岡の技術の高さとペース配分のうまさが光った試合となった。

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