ミドル級頂上決戦、盛り上がり欠くもカネロが統一 ジェイコブスは罰金1億円超

 「ボクシング・世界ミドル級3団体王座統一戦」(4日、ラスベガス)

 ミドル級の3団体王座統一戦が4日(日本時間5日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催され、WBAスーパー、WBC世界同級王者のサウル“カネロ”アルバレス(28)=メキシコ=が3-0(115-113×2、116-112)の判定で、IBF世界同級王者のダニエル・ジェイコブス(32)=米国=に勝利し、王座を統一した。

 昨年10月にDAZNと11試合で3億6500万ドル(約410億円)の超大型契約を結んだことでも話題を呼んだカネロが契約から2戦目。昨年12月の前戦ではWBA世界スーパーミドル級王者のロッキー・フィールディング(米国)に3回TKO勝ちして3階級制覇を達成したが、主戦場をミドル級に戻して19年初戦に臨んだ。

 今年前半最大のカードという前評判に反して、試合は盛り上がりを欠く。カネロのインファイトを警戒したジェイコブスは時折スイッチを交えながら距離を取り、カネロの集中打を許さない。ジェイコブスの巧みな試合運びを崩すほどカネロも強引な仕掛けはなかった。試合終了のゴングが鳴ると両者勝利をアピールしたが、場内が熱狂に沸くことはなかった。

 両者とも決定打を打ち込むことのなかった試合だが、3人のジャッジはカネロが主導権を握ったと支持。ミドル級3本目のベルトを手に入れた。

 両者は前日に行われた公式計量でミドル級リミットの160ポンド(約72・5キロ)をクリアしたが、IBFルールにある10ポンド(約4・5キロ)オーバーまで認められる当日計量で、ジェイコブスが173・6キロと制限をオーバー。1ポンドにつき2万5000ドル(約2800万円)の罰金が科されることになっていたためジェイコブスは日本円にして1億円を超えるファイトマネー没収となる。しかしIBF以外の団体では問題なく、カネロ陣営の合意もあり、試合は統一戦としてそのまま決行された。

 カネロの通算戦績は55戦52勝(35KO)2敗1分け。ジェイコブスは38戦35勝(29KO)3敗となった。

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