宮原が野村撃破で三冠V3!「オレの人望のなさが浮き彫り」

 「プロレス・全日本」(19日、後楽園ホール)

 三冠ヘビー級選手権試合が行われ、王者の宮原健斗が、自身が持つ史上最年少記録の26歳を更新する25歳での戴冠を狙った野村直矢を退けて3度目の防衛に成功した。

 宮原は、自身が率いる新世代ユニット、ネクストリームを脱退して挑戦してきた野村に対し、場外戦も交えてなりふり構わぬ厳しい攻撃を展開。気迫あふれる表情でエルボー、スピアーなどを繰り出す野村の反撃に遭う。終盤には驚異的な粘りを見せる野村のフィニッシュ技マキシマムを浴びるピンチに陥ったがカウント2・9で返し、2発目のマキシマムを切り抜けると、ヒザ蹴りブラックアウトの連発から2段式原爆、シャットダウンスープレックスホールドをたたみ掛けて28分超の激闘にピリオドを打った。

 試合後はリング上で「今日対戦した野村直矢、言わずとしれた新時代だ。ただ、オレは彼らのように新時代ではない。なぜならオレは30歳だから。彼ら新時代は、ジェイク・リー、野村直矢、青柳優馬のことだ。オレは宮原健斗時代だ」と宣言。「オレみたいな最高なプロレスラーは2人もいらない。新時代のジェイク・リー、野村直矢、青柳優馬よ、宮原健斗時代に挑んで来いよ。ただ、オレは待つことはしない。テメエたちの力で、このプロレス界の真ん中にいるオレの所に来いよ」と宣戦布告した。

 続けて「ネクストリームもジェイク・リー、野村直矢が抜け、オレの人望のなさが浮き彫りになりつつある。オレみたいなタイプのレスラーは後輩に慕われない」と笑いを誘いながら、「だから、一言だけ、青柳優馬、もう少しいてよ」と唯一の盟友に懇願した。

 インタビューでは「ファンの皆様はオレを含めて新時代をお思いなさった方がいるかもしれませんが、オレは新時代ではない。オレはとっくに宮原健斗時代を築いているんだ」と、改めて自身の時代到来を宣言。「彼ら3人が一抜けして、誰の時代を作るか、それはこれからの全日本プロレスを見てれば分かるよ。宮原健斗時代と新時代の始まりだ」と呼びかけた。

 また、野村について「あの実力があれば、いつこのベルトを獲ってもおかしくない。」と評価。「もう全日本の構図はそうなっている。下の世代もオレを追いかけてきている。上の世代も負けてたまるかとやっている。そんな全日本プロレスで生き残るのに、オレも必死だ」と、王者の自覚を示した。

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