亀田和毅のライバル王者・バルガス判定V4 ダウン喫し、弱点も見せた

 「ボクシング・WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9日、インディオ)

 ダブル世界戦が9日(日本時間10日)、米国カリフォルニア州インディオのファンタジー・スプリングス・カジノで開催され、WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチでは、王者のレイ・バルガス(28)=メキシコ=が3-0(117-108×3)の判定で、同級3位でシルバー王者のフランクリン・マンサニージャ(30)=ベネズエラ=を退け、4度目の防衛に成功した。同級暫定王者・亀田和毅(27)=協栄=が現地視察しており、団体内王座統一戦も待たれる。

 肩の負傷のため昨年5月以来9カ月ぶりの試合となったバルガス。長期間防衛戦を行えないということで、暫定王座が設置され、昨年11月の決定戦に勝利した亀田が就いた。両者はアマチュア時代に対戦しており、バルガスが判定勝ちしている。統一戦が実現すれば、因縁の対決となる。

 オーソドックススタイル同士の試合は、長身179センチのバルガスが長いパンチでマンサニージャの接近を拒もうとする。しかし2回、バルガスがリング中央で左ボディーをダブルで出した打ち終わりに、挑戦者の左フックを返されて大の字にダウン。ダメージも感じられたが、形振り構わぬクリンチで追撃を凌いだ。

 4回に入ってようやくバルガスが反撃を開始。右耳から流血しながらも強い左フックを上下にたたき込む。しかし頭から突進する挑戦者のラフファイトに手を焼き、両目尻をカット。ホールディングからの打撃で挑戦者に2度の減点があり、最終的なスコアは開いたが、流血の苦しみながらの判定勝ちとなった。

 デビューからの連勝を33(22KO)に伸ばしたバルガスだが、ダウンシーンに象徴されるように接近戦での対応の甘さに課題が残った。傷も複数つくり流血したため、次戦まで期間を置く必要が出てくることも考えられる。

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