グローブでハンデ メイウェザー10オンス、那須川8オンス 試合当日に決定
「RIZIN.14」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
メーンカードとなるボクシング元5階級世界王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(41)=米国=とキックボクシングRISEフェザー級王者の“神童”那須川天心(20)=TARGET=の試合ルール詳細が発表された。グローブでハンデを設け、約4・6キロの体重差をカバーするとした。昨夜の時点では詰められていなかった部分がようやく決定した。
榊原信行実行委員長は「ボクシンググローブを使用しますけど、体重差が昨日の時点でいうと5キロぐらいの体重差を考慮して、メイウェザー選手10オンス、天心選手8オンス。そこにハンデキャップを設ける。メイウェザー選手は合理的だろうと(合意した)。これだけの体重差のあるチャレンジなので、迎え撃つ中でハンディキャップをグローブでつけることに同意を得られました」と明かした。
一般的にグローブは大きい方が、自分のパンチの威力が相手に伝わりにくくなる。事前の計量で那須川が62・1キロ、メイウェザーは66・7キロで、契約体重の66・7キロをクリアしたと発表されている。
榊原実行委員長は、主催者という立場から「キャリアを含めて、打撃というかパンチのみの攻撃、ディフェンス、ボクシングの競技に卓越しているメイウェザー選手の得意なルールで戦う以上、ウェート差を考慮した時にはグローブのハンデキャップは認めてもらうべきだろうということで、バランスをとるという意味で求めておりました」と説明。前日まで合意できず、試合当日に話し合いは持ち越されていたが、ようやく着地した形になった。
3分3ラウンドのスペシャルチャレンジバウトと位置づけられた今回の試合は、那須川がメイウェザーを蹴った場合に5百万ドル(約5億5千万円)の罰金が科されることが明らかになっていた。試合は大会の最終カードとして、午後11時頃に開始の予定。