「プロレス・新日本」（１５日、後楽園ホール）

　来年１月４日・東京ドーム大会で２度目の防衛戦を行うＷＷＥの大物レスラーでＩＷＧＰインターコンチネンタル王者のクリス・ジェリコが緊急来日し、挑戦者の内藤哲也を昼夜２度の暴行を加え、内藤の選手生命に終止符を打つことを予告した。

　ジェリコはこの日の昼に内藤と都内で開かれた会見に出席。そこで内藤に「ピークを過ぎた選手」と指摘され、口に含んだ水を拭きかけられて逆上し、内藤に襲いかかって大乱闘を演じた。

　さらに、夜の興行では、内藤が鷹木信悟、ＢＵＳＨＩと組んでエル・デスペラード、金丸義信、タイチ組に勝利した後に乱入。リング上で盟友と喜びを分かち合う内藤を背後からイスで殴打し、得意技のコードブレイカーでＫＯ。さらに、客席になだれ込んで大暴れするデモンストレーションを演じた。

　ジェリコは６月９日の大阪大会で内藤から王座を奪い、再戦を拒否する姿勢を見せていたものの、結局は内藤の挑戦要求を受けることになった。バックステージでは「今、内藤に何が起こったか見ていたか。誰であれ、クリス・ジェリコを２回も戦いたいというヤツにはああいう目にあうんだ。ドミニオン（大阪大会）であれだけ辱めてやったのに、まだ戦いたいのか。だったら、東京ドームでお前を虫のようにつぶしてやる。見に来るヤツがいるなら、半券は残して壁に飾っておくがいい。それが内藤のキャリア最後の試合のチケットなんだぞと、他の人に言えばいい。それがオレの日本のファンへの置き土産だ」と、鼻息荒くほえまくった。