多田悦子、女子ボクシング最多の3団体目制覇「重みのあるベルト」4本目も視野

 「ボクシング・WBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ」(1日、エディオンアリーナ大阪)

 挑戦者の多田悦子(37)=真正=は王者・江畑佳代子(42)=ワタナベ=に3-0で判定勝ちし、日本女子で最多となる世界3団体制覇を達成した。江畑は2度目の防衛に失敗した。

 プロに認可された当初から女子をけん引する第一人者は、1年ぶりの試合を大差で制し「世界の3本目に到達しました。重みのあるベルト」と胸を張った。4団体制覇を目標に掲げており「4本目は見えている。普通の王者は嫌。突き抜けてやろうと思っている」と力強く宣言した。

 高校時代に男子10人を相手にしたケンカに勝ち、ボクシング部入りを進められたエピソードを持つ豪快なキャラクター。しかし、この日は大きな不安を抱えており、試合後には「左足がもってくれてよかった」と胸をなで下ろした。疲労による左足の炎症で痛みが発症し、足の踏ん張りがきかない状態だったという。「3週間前から走っていないのでヒヤヒヤした」とスタミナ面にも不安があったが、持ち前の技術で勝ちに徹した。

 多田はWBA女子ミニマム級王座を9度の防衛し、2015年にIBF女子ミニフライ級王座を獲得。今回が女子初の3団体制覇となった。通算成績は23戦18勝(5KO)3敗2分け。

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