井上尚弥参戦のWBSS リザーブ選手に元IBF王者が決定

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が優勝候補筆頭として注目される高額賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」バンタム級のリザーブファイターに、元IBF世界同級王者のポール・バトラー(29)=英国=が決定したことが24日(日本時間25日)、主催者から発表された。

 バンタム級は1回戦4試合のうち3試合が終了しており、井上、WBO王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の3選手が準決勝進出を決めている。来春に予定される準決勝で、井上はロドリゲスと対戦する。

 1回戦の残り1試合は11月3日に英国・グラスゴーのSSEハイドロで開催され、WBAスーパー王者のライアン・バーネット(英国)と元世界5階級王者のノニト・ドネア(フィリピン)が激突する。同日、バトラーも前座に出場し、ヨアン・ボワイヨ(フランス)と戦う。ボワイヨは昨年12月30日に横浜文化体育館で当時WBO世界スーパーフライ級王者だった井上に挑み、3回TKOで完敗している。

 このタイミングでバトラーがリザーブ選手に発表された意図は不明だが、正選手が棄権や体重超過などで失格した場合、トーナメントに参戦する。バトラーは今年5月に空位のIBF王座をロドリゲスと争うことになっていたが、計量で体重超過した上に強行した試合でもいいところなく判定負けしている。それだけに参戦資格に疑問の声もあがっている。

 また、スーパーライト級でも元WBC世界同級王者のビクトル・ポストル(ウクライナ)がリザーブファイターにエントリーされた。

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